名言大学

#翻訳・通訳者

「過保護」は一種の虐待なんだ。
親は子供そのものを受け入れることが大切。
自由な気持ちや、
伸びてゆくものを受け入れてやるべきだよ

武士はいざという時には飽食はしない。
しかしまた空腹で大切な事に取り掛かることもない

求めない ――すると比べなくなる

僕が「求めない」というのは求めないで済むことは求めないってことなんだ。
すると体の中にある命が動きだす。
それは喜びにつながっている

求めない――すると今、
十分に持っていると気づく

誤解しないでほしい。
求めないと言ったって、
どうしても人間は求める存在なんだ

いつまでも過去(悲しみ)を引きずっている自分を望んではいない。
寂しさや恐れは、
過去や未来にとらわれた自分から来る

此人情の奥を穿ちて、
所謂賢人君子はさらなり。
老若男女、
善悪正邪の心の内幕をば洩す所なく描きいだして周密精到、
人情を灼然として見えしむるを、
我が小説家の務めとはするなり。......

通訳の一番の楽しいところってスピード感なんですよ

通訳とは、
ある言語を別の言語へと置き換える作業ですが、
言葉の変換だけではなく文化的背景や行間の意図をも読みとらなければメッセージは伝わりません

立てば芍薬(しゃくやく)、
座れば牡丹(ぼたん)、
歩く姿は百合(ゆり)の花

形容を記するはなるべく詳細なるを要す。
我が国の小説の如きは、
従来細密なる挿絵をもてその形容を描きいだして、
記文の足らざるをば補ふゆゑ、
作者もおのづから之れに安んじ、
景色形容(けしきありさま)を叙する事を間々怠る者尠(すくな)からねど、......

パーフェクトな通訳を目指して全力を尽くすものの、
100点満点の自己評価を下せることは滅多にありません

みんなが誉めるのは、
おべっかである。
六割が誉めて四割がけなすのが人材である

少壮時代に心の田地に卸(おろ)された種子は、
容易に根を断つことの出来ないものである

求めない――すると人との調和が起こる

直接の利益は人心を娯(たのし)ましむるにあり。
小説の目的とする所は人の文心を娯ましむるにあり

求めない――すると失望しない

すべての欲望を捨て去ることなどできない。
また、
そこまでする必要もない。
ただ、
あまりにも不必要なものに囲まれていると、
自分とは何者なのかが見えにくくなってくる

心理学が思量から意思へ、
意思から衝動へ、
衝動からそれ以下への心的作用へと、
次第に深く穿っていく。
そして、
それが倫理を変化させる

人に言うべき事は、
最後まできちんと言うがよい。
全部は言いたくないことだったら、
むしろ初めから黙っていよ

およそ小説の範囲は、
演劇の範囲よりも広く、
時世々々の情態をば細大となく写しいだして、
ほとほと遺憾を感ぜざらしむ。
譬ば演劇にては、
人の性情を写しいだすに、......

最近のいじめの問題については、
メディアが過剰に報道し、
社会も過剰に反応している部分もあるんじゃないかと思っている

親も自分が育ったときに「怖かった」んだよ。
だから、
自分の子供は競争社会の中で、
できるだけいいレールに乗せたい。
教育もそのレールに乗っかっている。
外れるのが恐怖なんだ

俗言のまゝに文をなすときは あるひは音調侏離(しゅり)に失し 或ひは其(その)氣韻の野(や)なるに失して いと雅びたる趣向さへ爲にいとひなびたるものとなりて 俚猥(りわい)の譏(そし)りを得ること多かり

求めない-するともっと大切なものが見えてくる それはすでに持っているものの中にある

人の光を藉りて我が光を増さんと欲するなかれ

世間の人は虎を、
性欲の虎を放し飼いにして、
どうかすると、
その背に乗って逃亡の谷に落ちる

よしや小説の目的たる人情世態は写しいだして其真髄に入るよしありとも、
脚色繁雑しければ読むに煩わしく、
布置法宜しきを得ざるときには奇しき話譚もあぢはひ薄かり。
読者もかかる物語は中道にして読むに倦みて、
いまだ佳境に入らざる前に全く巻を擲抛ほうりだすべし。
故に小説を綴做すは、......

人情とはいかなるものをいふや。
曰く、
人情とは人間の情慾にて、
所謂百八煩悩是れなり

(学生時代は)ガリ勉だったと思います(笑)

通訳者のバイブルは何といっても辞書

夫れ美術といふ者は、
もとより実用の技にあらねば、
只管人の心目を娯ましめて其妙神に入らんことを其とはなすべき筈なり

(アメリカに住んでいて)意思伝達の気持ち良さを感じてきた

30代、
40代というのは、
社会的にも家庭的にも責任のある地位に就く時期だから“ダブルの縛りに遭うんだな。
付き合う人もだんだんと、
その“縛りの中だけになってゆく

一匹の人間が持っているだけの精力を、
一事に傾注すると、
実際、
不可能な事はなくなるかも知れない

子供は誰だって自分で馬に乗って勝手に歩き回りたいんだよ

酒を傾けて酵母を啜(すす)るに至るべからず

凡そ形(フォーム)あれば茲に意(アイデア)あり

自然に目を向ける。
すると他の人の中にも見えてくる。
自分のどこがアンバランスだったか分かるんだよ

「社会の自分」をまったくゼロにしてしまったら生きてはゆけない。
要はバランスなんだよ。
現代人は、
ちょっとそちらへ“偏り過ぎているから「はじめの自分(自然の自分)」を取り戻さなきゃいけないんだ

求めない――するとそれでも案外生きてゆけると知る

人情を灼然(しゃくぜん)として見えしむるを我が小説家の務めとはするなり

「幸福とは何か」という問いかけには答える気にならない

お客さんの価値観を瞬時に吸収して、
言葉に反映していかなきゃいけない

(同時通訳のコツ)日本語と英語は語順が逆で、
それが故に聞こえてきた順番、
そのまんま文字を変換すれば、
訳せるかって言うとそうではなくて、
英語って言う所と日本語っていう世界の間に非言語地帯がある

試みに一例をあげていはむ歟、
彼の曲亭の傑作なりける『八犬伝』の中の八士の如きは、
仁義八行の化物にて、
決して人間とはいひ難かり。
作者の本意も、
もとよりして、......

求めない――すると求めなくっても平気だと知る

求めない――するといま在る自分をそのまま見はじめる

(通訳は)基本的に誰も何も言ってくれないなら、
自己批判精神か大事

(通訳に向いている人はどのような人か?
)人と接することが好きで、
言葉に敏感で、
好奇心が旺盛で、
国内外問わず毎日違う場所に行くことが苦でなければ、
通訳の仕事に向いているかもしれません

ボクは「都会の競争」から外れて田舎の教師(信州大学講師)になった。
そのころは一番活躍していたから、
みんなからは、
「加島はバカだな」っていわれたけど

ボクも昔は本能的に自由に生きたいと思い込んで、
「家庭など決して持つまい」と考えていた。
でもね、
実際に子供ができてみると、
かわいいもんなんだよ、
これが

善とは、
家畜の群れのような人間と去就を同じうする道にすぎない。
それを破ろうとするのは悪だ

子供は健全だよ。
「はじめの自分(自然の自分)」の割合が多いからね。
大学、
社会人と進むうちに「社会の自分」の比率が大きくなっちゃう

されども、
これをなすに当りて、
善人にも尚ほ煩悩あり、
悪人にも尚ほ良心ありて、
その行ひをなすにさきだち、
幾らか躊躇ふ由あるをば洩して写しいださずもあらば、......