名言
努力することを手がけたばかりで、
どうして腹のなかまで光りかがやくようにできようか。
たとえば、
ほとばしっている濁流を瓶の中に貯えたばかりのときは、
はじめは流れがとまっても、
やはり混濁した水である。
流れをとめて澄ますことしばらくすると、
自然と不純物はすっかりなくなって、
もとのきれいな水になるようなものである。
きみはひとえに良知に立脚して努力しなさい。
良知が発現されること久しければ、
まっくろなものも自然と光りかがやくようになる。
いま速効を求めようとするのは、
むしろなくもがなの作為であって、
努力したことにはならないよ
王陽明