名言大学

恋愛というものは、
振幅が大きくて、
情熱の波にもてあそばれます。
友情は静かで安定した流れをたどります。

恋する男からみれば、
プレゼントは自分の力を確実にする一つの手段である。

生きる技術とは、
一つの攻撃目標を定めること、
そしてそこに力を集中することである。

経験が唯一教えてくれることは、
経験は何も教えてくれないということだ。

家庭とは、
人がありのままの自分を、
示すことができる場所である

病気は精神的幸福の一種である。
病気は私たちの欲望や不安に、
はっきりした限界を設けてくれるからだ。

あらゆる変化をこらした酒池肉林からも、
生まれてくる感情上の生物は常に同一である。
すなわち屈辱と下卑(げび)と陰鬱な感情・・

たびかさなる失敗や不幸にも関わらず、
人生に対する信頼を最後まで持ち続ける楽天家は、
よい母親の手で育てられた人です。

死はイメージを欠いているから想像できない。
死は思想を欠いているから考えられない。
されば我々は、
永遠に生きる者であるかの・・

物わかりのよい夫は、
決して腹を立てることがない。
暴風雨の真っただ中にいる船乗りと同じように、
こういう夫は帆綱(ほづな)・・

女は自分の色恋沙汰が世間の口に上らないことを望む。
しかし自分が愛されているということをみんなに知られたいと望む。

真に結ばれた夫婦にとって、
若さの喪失ももはや不幸ではない。
ともに年老いることの楽しさが、
年老いる辛さを忘れさせてくれる。

夫婦間の会話は、
外科手術のように慎重に取りかからなければなりません。
ある種の夫婦は正直なあまり、
健康な愛情にまで手術を・・

家庭は集団的エゴイズムである。
単に愛情のみならず、
防衛であり、
外部に対する同盟であるようなエゴイズムに堕落する。

意志も、
人間が行動する瞬間からしか、
なすすべを知らない。
それは航行の場合でよく分かる通りである。
動かないでいる船は操縦・・

真に幸福な結婚においては、
恋愛と友情が混和していなければならない。

友情の価値である重厚な信頼は、
恋情の場合では、
自分の愛する者を失うまいとする絶え間ない危機感によって置換される。

一つのまなざし、
一度の握手、
いくぶん脈のありそうな返事などによってたちまち元気付くのが恋をしている男女なのだ。

恋する人は、
自分も恋に生きているからこそ恋愛劇を好む。

すべての偉大な恋愛のうちには母性愛がある。
真の女らしい女たちが男の力を愛するのは、
男の弱さを知っているからである。

夫婦というものは、
夫婦を構成する二人のうち、
より低いほうの水準に合わせて暮らすものである。

レストランで食事を一緒にしている夫婦たちの様子を見たまえ。
彼らが押し黙っている時間の長さが、
夫婦生活の長さに比例しがち・・

学者とは、
その観察と経験から、
現象相互の一定の関係について、
いろいろな仮定を引き出す人のことである。

望みどおりの幸福を得られなかった過去を否定して、
自分のために、
それを変えていこうという希望こそ、
蘇生した人間のもつ魅力・・

恋する男は、
自分の愛する女性と一緒に見た国や光景に関して、
並はずれた追憶を残している。

最も驚くべき記憶力は恋する女の記憶力である。

本当に男らしい男とは、
傍らに女がいる場合にだけ存在する。

洒落っ気があるだけでは十分ではない。
持ちすぎないようにするのが肝心だ。

恋愛の誕生はあらゆる誕生と同じく「自然」の作品である。
愛の技術が介入するのはその後のことである。

欲情は二つの皮膚の偶然の接触から生まれる。

伝記は断じて小説化になってはならないが、
つねに小説的であるべきだ。

人生は短い。
たとえ、
それを長いと思って過ごしている人たちにとっても。

女性の友情は、
恋愛が僅かの役目を果たしていない社会では容易である。

人間は恋愛においては、
小さな忠実よりも大きな不謹慎の方が許しやすいものだ。

最も深い革命は精神的なものである。
精神的革命は人間を変革し、
今度はその人間が世界を変革する。

老いることは、
忙しい者には身に付ける暇のない悪い習慣だ。

きわめて立派な愛は、
欲望の激しいひしめきにあるのではなく、
日常生活の完全な、
永続的な調和によって初めて認められるのであ・・

最初の教育の目的はとりわけ「学ぶすべを学ぶこと」であろう。
生涯の残りは、
応用しながらも学ぶことに過ごされるべきであろう。

世渡りのためには、
誰も武装しているし、
またそれが必要なのだが、
固く結ばれた夫婦の間では鎖で身を固めることを要しない。

何をおいても決して恐れてはいけない。
あなたを退却させようとしている敵はまさにその瞬間、
あなたを恐れている。

団体の仕事に従事する者や、
ボスとなる人に仕える者は、
虚栄心を持ってはいけない。
その人自身の意志が強すぎて、
自分の計画が・・

幸福な結婚とは、
婚約してから死ぬまで全く退屈しない長い会話のようなものである。

仕事は退屈と悪事と貧乏とを遠ざける。

絵画が視覚を、
音楽が聴覚を魅するように、
料理は味覚を虜にする。

老年は男女間の友情に最も適した年代である。
というのは、
彼らはその年代になると、
男や女であることをやめてしまうからである。

忘却なくして幸福はあり得ない。

経験が唯一教えてくれることは、
経験は何も教えてくれないということだ。

家庭とは、
人がありのままの自分を、
示すことができる場所である

病気は精神的幸福の一種である。
病気は私たちの欲望や不安に、
はっきりした限界を設けてくれるからだ。

アンドレ・モーロワ(Andr Maurois, 1885年7月26日 ノルマンディー地方エルブーフ Elbeuf - 1967年10月9日 ヌイイ=シュル=セーヌ)はフランスの小説家、伝記作者、評論家。本名はエミール・サロモン・ヴィレルム・エルゾグ(mile Salomon Wilhelm Herzog)で、ユダヤ系フランス人である。