名言大学

周囲から見放されて無視されたときから、
研究に集中できるようになる

自分を変えるチャンス、
自分をのばすチャンスはいくらでもあります

日本流の物事の進め方を無視して研究に集中したことが成功につながった

(青色発光ダイオード(LED)の開発でのノーベル物理学賞の受賞について)以前から取りたいと夢見ていた。
自分の研究成果が評価されてうれしい

日本の若者は国内に閉じ籠もっていないで、
もっと世界を目指すべきだ

カリフォルニアに渡る前夜、
とにかく嫌だったのは英語の講義ですよ。
緊張して気絶しそうでした。
私は20年間会社員だったから、
学生相手に講義したことがないうえ、
博士課程を経験していない論文博士です。......

留学で得たのは、
悔しさ。
絶対に博士号を取ってやろうと。
博士を取ってフロリダの学生を見返してやる。
アホにされたんであいつらを見返してやろうと思いました。
見返してやるというより、......

つくづく日本の理系学生は日本語を捨てるくらいの覚悟で英語をやらなければ、
日本のサイエンスは今後どんどん国際レベルから立ち遅れていくでしょうね

私は今でも、
アメリカ人同士のディスカッションには加われない。
彼らがわぁーっと好き勝手しゃべると、
正直お手上げです

科学の世界では、
博士号を持っていない人は科学者ではなくてエンジニア(技術者)なんです。
つまり、
学部卒・修士卒は「お助けする人」。
月収も倍以上違います。
博士課程の学生と教師だけで寄り集まっていたし、......

会社の資金援助があって徳島の有名な英会話学校に通いましたが無駄でした。
アメリカに着いて、
経由地のアトランタ空港のアナウンスもまったく聞き取れなくて、
搭乗時間が過ぎても呼び出されないからおかしいなと思ってゲートに行ったら「もう飛行機のドア閉まったよ!」(笑)。
それくらい英語は全然わからなかったです

むしろ、
効率が悪く、
時間がかかった方が、
成功しやすいともいえる。
失敗してその原因を一つ一つ追求していけば、
時間がかかるのは当たり前だ

非常識をこそ、
徹底的に実践してみることだ

不思議なもので、
いつか決定的なアイディアが浮かぶと信じていれば、
本当に浮かんでくるものなのだ

文化や自然、
道徳観など仕事以外の環境は全て日本がベスト。
仕事ができない年齢になったら日本で暮らしたい

組織の論理は捨てなければならない。
組織は独創的な考え方をつぶすだけだからだ

(日本の学生の海外留学が近年、
減少していることについて)なぜ世界に目を向けないのか。
日本を飛び出すファイトを抱き、
国際標準を目指してほしい

苦労し、
これなら大丈夫だと考えてやった実験が、
何の役にも立たなかった時には、
本当に心底がっかりする。
自分の人生はこんな無駄な事の繰り返しで終わってしまうのかと、
先行きに絶望してしまう。......

大企業に入るためエリート大学への受験勉強に明け暮れるだけでは、
国内でしか生きられない人間になって当たり前だ

(カリフォルニア大教授への就任について)能力のある人がきちんと評価される米国の素晴らしさを実感し、
日本との落差を再認識した

ノーベル物理学賞には受賞分野の順番があるんですね。
宇宙関係やベーシック理論などね。
私の場合は固体物性。
4〜5年おきにこの分野の受賞がまわってくるんです。
今年は私の分野。
だから今年来なければ、......

勇気を持って非常識なことにトライすることが大切

自分の好きなことを見つけ、
それを追究して欲しい

チャレンジを恐れず、
リスクをとりなさい

日本の技術者は真面目で優秀です。
問題なのは、
ベンチャーについての知識が不足していることです。
そこは教育の問題でしょう。
米国では、
小さいときからベンチャーやファイナンスなど、......

方向性や体制づくりが一番大事です。
もし、
方向が違ったらいくらやっても結果は出ないですからね

現在の米国は、
ものづくりのほとんどをアジアに委託している。
「アジアの中で日本はものづくりが最もうまい」と米国人は思っています。
だから、
米国人はものづくりに関しては、
日本とコンビを組んでやりたいんです。......

まずは自分でベンチャーを起こせないか考える。
日本で私が教わってきたのは、
クイズ番組の問題のようなものに解答する試験勉強ばかり。
それでいきなりベンチャーをやれと言ったって、
できるわけないですよね

米国には定年はないですからね。
だから、
「行けるまで」やります。
研究は、
今はもう学生や会社の若い人に任せています。
私の役割は方向性を決めることです

米国の課題は、
ものづくりが苦手なことです。
個性を伸ばす教育で、
みんな違う人間をつくる。
日本はみんな同じような人間を大量につくる教育ですから、
グループで品質のいいものを作るのは得意です。......

これを言うと誤解されるんですけど、
やはり仕事の対価は報酬だと思います。
野球選手もいい成績を挙げれば報酬が上がるでしょう。
サラリーマンだって、
いい仕事をして成績を上げれば、
相応の報酬を受けるべきです。......

新しいものにチャレンジするとゼロからやり直しになるので、
必死になって勉強します。
すると、
自分の能力が伸びる。
そういう意味で、
同じ会社にずっといたらダメだと思うんです。......

私、
最近よく言うんですけど、
5年おきに会社辞めてほしいですよね。
そうやってどんどん自分を磨いて、
自分を売り込んで、
どんどん収入を増やすとかやってほしいんですよね。......

日本の司法制度は腐っている。
一連の裁判が終わったので言いたいことを言わせてもらう

怒りがすべてのモチベーションだった。
怒りがなければ何も成し遂げられなかった

今の物理の理論というのは全部、
欧米人がつくったものでしょう。
日本人がつくったんじゃないんですよ。
欧米人がつくって、
その先生の弟子、
弟子、......

今、
学生は海外留学をしたくないんでしょうが、
世界競争に勝てるような自分になってほしいと思います。
若い人にはチャレンジしてほしいですね。
自分の人生は一度ですからね

人間苦労すると必ず考えるようになるでしょ。
たとえば野球選手。
長嶋さんは監督には向いてない。
考えてないから(笑)。
楽してえらくなった人というのは案外考えてない。
苦労した人はいろいろ考えると思うんですよ。......

材料ができればいいんですよ。
皆さん、
難しい化学式がどうのこうのって勉強するでしょうけど、
そんなん言語の一つなんですから。
難しい化学式を使ってつくる人もおれば、
私みたいに何にもなしでつくっちゃう人もいる、......

物理っていうのは自然界、
モノと対話する言語なんですから。
単に言語!言語なんて無限にあるでしょ。
どの言語が優れているとはだれも言えないでしょ。
どの言語を使おうが、
私の場合は直感でつくったんですけどね。......

常識でないことをやれば、
誰もやっていないので当たればすごいことになる

なにか問題が出てくると、
論文を読んだりいろいろ勉強している人は、
その場で「こうじゃないか?
」ってパッと意見を言うんですよ。
すごいなと思うんですよね。
自分は論文とか読まないし、......

日亜化学の先代社長・小川信雄氏には感謝している。
彼の研究支援がなかったらこのノーベル賞はなかった

私はね、
研究が得意なんですよ。
ただ自己流で考えることが得意なんですね。
非常に簡単なことですよ。
研究のテーマとして人がやってないことを選んで、
それを突き詰めて考えて考えて、......

研究はいうなればギャンブル、
宝くじと一緒ですよ。
大抵は当たらないですよ!ギャンブルですから。
でも、
当たる確率が非常に低いようなことにチャレンジすれば、
当たれば大きいんです

リスクの高いものを選ぶ精神がないと、
大きなブレイクスルーやノーベル賞級の発明は出来ない

非常識をこそ徹底的に実践してみることだ

超難関のウルトラクイズみたいな大学受験システムが、
つまらない人間をつくりだす元凶

私の青色のLED=発光ダイオードと青色のレーザーの発明で、
スウェーデンのノーベル財団から物理学賞をいただき、
非常に光栄に思っています。
私の夢であったLEDによる照明が現実になったことをうれしく思う。
世界中で、
照明の省エネと低コスト化が実現することを願っています

たとえばロケットが好きな子どもがロケットで遊んでいたら、
日本のお母さんはきっと怒りますね。
勉強しなさいって言って。
でもそれがアメリカなら、
好きなロケットにとことん打ち込めるシステムになっているんですね。
それが将来の優れた宇宙技術者を育てることにもつながるんです

中村 修二(Shuji NAKAMURA、なかむら しゅうじ、1954年(昭和29年)5月22日 - )は、電子工学を専門とする技術者、研究者。徳島大学博士(工学)。日亜化学時代の1993年に世界に先駆けて実用的な高輝度青色発光ダイオードを開発し、その発明により赤﨑勇・天野浩とともに2014年のノーベル物理学賞を受賞した。日亜化学との訴訟でも注目を集めた。2005年までは日本国籍であったが、その後アメリカ国籍を取得している。

日亜化学工業開発部主幹研究員、同社 窒化物半導体研究所 所長を経て、2000年よりカリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)教授。科学技術振興機構のERATO中村不均一結晶プロジェクトの研究統括を務めるとともに、大学発ベンチャー「SORAA」も立ち上げた。中村を中心としたUCSBの研究グループは、2007年に世界発の無極性青紫半導体レーザーを実現した。2014年文化功労者、文化勲章受章。2017年、日本工業大学特別栄誉教授。

本・作品