名言大学

大事なのは革新力だ。
完全に自己否定しなくちゃならない。
日本でセブンイレブンを作る時、
当時はスーパーが伸びていたが、
絶対にヨーカ堂のMD(マーチャンダイジング=商品政策)のマネをしてはいけないと思った。
スーパーはこれから成熟期に入ると思っていたからだ。......

株式市場における真実は何なのか、
私が株式投資を行って一番実感したのは、
株価がずっと上がり続けることはなく、
上昇が続いた後には必ず下降に入る。
同様にずっと下がり続けることもなく、
下降が続いた後は上昇に転じます

簡単には買ってもらえない買い手市場は、
我々売り手にとってはアゲンストの風がひたすら吹いている状態です。
しかし、
アゲンスト(逆風)の風のときこそ実力が問われ、
顧客が本当に価値を感じるものを提供すれば、
買ってもらえます。......

人がお金を使うのは、
それに見合う満足を得るためです。
お金で満足を買う。
そのとき、
商品が媒介することもあれば、
サービスが媒介する場合もあります。......

質を追求し、
新しいものに挑戦すれば、
リスクもともないます。
ただ、
顧客ニーズに的確に応えられれば大きな成功を得られる。
今の時代、......

セブンイレブンの場合、
総店舗数は約1万6000店近くあり、
日々の生産量は膨大です。
弁当やパン、
総菜などのデイリー商品の生産を担うのは共同開発するベンダーと呼ばれるメーカーの工場です。
その専用工場率は90%以上で、......

顧客は常に新しいものを求める。
これはわかりきったことのようにも思えます。
でも我々は、
いったん売り手の側に回ると、
顧客の心理を忘れて、
過去の経験をもとに同じことを繰り返してしまう。......

石垣のように、
基礎からきちっと積み上げているからこそ、
上質さと手軽さを両立させた商品を投入し、
新たな需要を掘り起こすことができるのです。
セブンイレブンの平均日販の高さは、
基礎からの積み上げと未来を起点にした発想の産物にほかならないということです

これまでリアルとネットは別々に動いていたが、
今後はそれを融合させた「オムニチャネル」への対応が絶対条件だ。
従来とは違うステージに入っていく

ネットとリアルが融合される世界では、
これまで以上にリアルの「近くて便利」という価値が威力を発揮する。
リアルの店舗の網の目を細かくしていく重要性は、
これまでとは異なってきている。
例えば、
米国のセブンイレブンには米アマゾン・ドット・コムが、......

ニッセンには時間をかけて築き上げた通販のシステムなど、
様々なノウハウがある。
セブン&アイにもネット通販の経験はあるが、
お互いが持っているものを融合させていくことで競争力を高める

セブンイレブンを作った時も、
銀行を始めた時も、
業界内やマスコミから総スカンを食った。
うまくいくなんて誰も言わなかった。
でも私はそれをやってきた。
人間は自分の頭の外のことは「無理」と思いがちだ。......

株式投資をする人は、
株価が上がっているときは、
いつまでも上がっていくものだと思い込み、
下がると始めはそんなに下がるはずがない、
必ず戻ると考え、
それが下がり続けると一転、......

社内的には、
9月にグループ幹部を米国視察に行かせたことがひとつのきっかけになった。
実際に米国の進んだ部分を見せた方がいい。
たった1週間の訪問だったが、
一斉に行かせたことで、
ひとつのことを皆がディスカッションする環境が自然に生まれた。......

顧客がどの商品から手に取ったか、
「顧客の立場で」数字を見ることが大切です。
売り手は「量を多く売りたい」と考えるため、
どれが多く売れたか、
売れた量に目が奪われがちです。
確かに、......

大切なのは、
平均や前年との「相対的な比較」ではなく、
あるべき姿の「絶対の追求」です。
常に顧客のニーズに徹底して応えることで、
収益を最大化していく。
その結果として、......

もし、
何も考えずに、
昨日売れたぶんを補充し、
数を合わせるだけの発注をしていたら、
販売データを見ても、
何の検証もできません。......

モノ余りの時代であっても、
顧客は常に新しいものを求めます。
例えば、
ネクタイはなぜ売れるのでしょうか。
日本のサラリーマンなら、
タンスの中に何十本とネクタイを持っているでしょう。......

トップ以下、
現場に至るまで、
日々問題を明確にすることで、
誰もが数字に関心を持ち、
敏感に反応するようにする。
私が指示を出さなくても、......

我々は結果が数字になって表れると、
つい信用してしまう「数字信奉」が強くあります。
しかし、
変化の激しい時代には、
十分気を付けないとみんな数字にごまかされてしまいます。
数字のつじつまが合いすぎるのは逆におかしいと考え、......

顧客がナナコを使うメリットは、
小銭の出し入れが不要という利便性に加え、
とくに女性客には利用額に応じて貯まるポイントサービスが好評です。
ナナコの導入により、
どうせ買うなら行きつけのセブンイレブンで買おうという、
顧客のロイヤリティ(忠誠度)を一層高めてもらうことができるのです

7月の冷夏が一転、
8月には猛暑になり、
店頭では冷やし中華が飛ぶように売れました。
ただ、
暑い日は冷やし中華が人気商品と思い込んだまま、
多めの発注を続けた結果、......

コンビニエンスストアで、
人口が過疎な地域ながら一日の売上が50万円の店と、
人口密度が高く競合もほとんどなく環境に恵まれながら一日の売上が50万円の店とでは、
同じ50万円でもまったく意味が違います。
平均値は全部足してならしたものです。
そんな平均値と比べて、......

何かと平均値が気になるのは、
一番比べやすいからです。
何かを説明するとき我々はよく「一口でいうと」という言い方をしたがり、
相手も聞きたがります。
本当は一口では説明しきれないのに、
そうした言い方でわかったような気になる。......

全体の平均値や他店の数字ではなく、
自分の店の絶対値はどこにあるのかをしっかりと見極めることです。
どこの店がいいかという相対的な比較は顧客の側がすることであって、
店側がすることではない。
来店する顧客にどんな商品やサービスを提供すれば、
より満足してもらえるのか、......

ABC分析がいまでも使える商品もありますが、
モノを簡単に買ってもらえない時代には、
多くの場合、
売れた量のデータだけでなく、
数字の奥に顧客心理を読まなくてはなりません

モノが余り、
消費が飽和した時代には一店一店の質が問われます。
それには個別に手を打っていかなければなりません。
A店とB店とでは周囲の環境も、
顧客の数も、
競合状態も全部異なります。......

現代の消費は経営学ではなく、
心理学で考えなければならない

常に「顧客の立場で」考えることを徹底するため、
「真の競争相手は同業他社ではなく、
絶え間なく変化する顧客のニーズである」といういい方もよくします

我々は売り手の発想で、
どれが一番多く売れたかに関心が向きがちです。
量で見るのが一番楽だからです。
しかし、
どんなに量が出た商品でも、
それは昨日までの売れ筋であって、......

コンビニなどは1年で7割の商品が入れ替わります。
販売の数字を追うときは、
売れた量と時間(期間)の関係に着目しながら、
仮説と検証を繰り返す。
これが変化の激しい時代の販売データの活かし方です

顧客の買い方にしろ、
社員の働き方にしろ、
人間は心理的な動機づけによって行動が変わる

世の中の数字はただ連続的に動くのではなく、
必ず不連続な爆発点を持っていると知っているからリスクが取れる。
数字の動きをつかみ、
数字の変化を仕掛けることができる者こそが、
大きな成果を得られることを肝に銘じるべきでしょう

同業他社さんのやっていることに興味はないですね。
社員たちにも以前、
「他店見学をしてはならない」と禁じたこともあります。
人間はよその店を見て、
どこかいいところがあると、
まねしたくなる心理が意図しなくても働いてしまう。......

少子高齢化や人口減少の話題になると、
明日にも日本の国が破綻するような論調が聞かれますが、
私はそうは見ていません。
仮に人口が今の半分になったとしても、
半分になったりに新しいニーズが必ず生まれる。
変化に対応さえできれば、......

天気が悪い場合、
セブンイレブンの店舗では、
客足が落ちて廃棄ロスが出るのを恐れて、
発注が消極的になりがちです。
しかし、
棚に並ぶ商品の量が少ないとアピールカが下がり、......

私自身、
自分にいい聞かせているのは、
過去の経験抜きでものを考えろということ

商品を買っていただくお客様はみんな素人です。
だから、
売り手も素人の感覚を忘れてはならない

改善とは、
現状を是とし過去の体験の延長線上で仕事の手直ししていこうとすること。
改革とは、
これまでの過去の体験や社内の慣習などは捨てて、
全く白紙の状態から新しい仕事を生み出していくこと。
現在、......

売れたから発注したのではない。
売れると思うから発注するのだ

売り手には不便なことが、
実はお客様には便利なことなのだ

コンビニ業界について、
マスコミは「国内総店舗数が5万店を突破し、
飽和が懸念される」などと、
店数を示して市場飽和説を唱えます。
もし、
どのチェーンの店舗も同質であれば、......

同じ「気温20度」でも、
真夏と真冬では感じ方がまったく違ってくるように、
数字は見方次第でいくつもの読み方ができます。
そこで仮説を立てることによって、
数字の持つ意味が明確になり、
それが次の仕事につながる

年間の出店計画は立てますが、
以前、
途中で不振店が多く出た年は計画をすべてストップし、
店舗開発担当者を店舗に入れ、
建て直しをさせました。
そうして店舗の質を高める努力を積み重ねた結果、......

避けなければならないのは、
「目標○万店」のような目標を掲げたことで、
意味合いが不明確なまま数字が一人歩きを始め、
最後は数字のつじつま合わせに陥るパターンです。
数値目標は達成できても店の質が低くなり、
顧客の支持を失っていきます

今考えてみて幸いだったのは、
セブン-イレブン設立時に集まったのが素人同然の社員たちだったことでした。
これが小売業の経験者だったら、
日本でコンビニエンスストアのチェーンを立ち上げるなど無理だと考える。
でも、
社員たちは、......

質のともなわない見かけの合理化は合理化ではない

みんなが賛成することは、
誰もが同じことを始めるため、
過当競争に陥り、
順に脱落する

人間は善意の生きものですから、
自分を啓発する力を誰もが秘めています。
それを引き出すきっかけや仕かけがその場にあるか。
セブン―イレブンの場合、
自分で責任を任され、
成果を出していく経験が自己啓発力を引き出しているのです

ニーズに応えていけば飽和はあり得ない