名言大学

慈善家は我々を搾取し、
我々を苦役してだましとって富を見せびらかして、
そのうちから二三文の施しを投げ与える。

ハインリッヒ・ハイネ

愛国心は、
国境を背にして初めて芽ぐんでくる。
ことに異国にあって祖国の不幸を見やるときに。

結婚──いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことがない荒海。

世界の崇高さは、
世界を観る精神の崇高さに等しい。

ハインリッヒ・ハイネ

悪魔は理論家である。
悪魔は現世のよさや官能の悦びなどの代表者であるにとどまらず、
彼はまた人間理性の代表者である。

自由は新たな宗教であり、
われらの時代の宗教である。

ハインリッヒ・ハイネ

少しの悲しみもない純粋な幸福なんて、
めったにあるものではない。

ハインリッヒ・ハイネ

人間、
動物の間の貴族。

生命はあらゆる財宝の最高とす。
そして最高の悪は死とす。

神が人間をただ苦しめるために創り出したと妄想する、
いたずらな信心家たちより、
私は、
はるかに神について大きな考えを持って・・

私は進歩を信ずる。
人類が完全な幸福に到るべき運命を持っていることを。

ああ嘆くではない──それは運命なのだ。
人間の運命なのだ。
──善いもの、
偉大なもの、
美しいものが、
哀れな最後を遂げるのは。......

最後の審判の日に天上に現れるという信心家どもの言うあの極楽の状態を、
自由な政治と産業の設備の恵みによって、
この地上に打・・

ハインリッヒ・ハイネ

矢が弓の弦から離れるや否や、
その矢は射手のものではない。
言葉は唇から離れるや否や、
ましてや、
それが何枚にもに印刷された・・

ハインリッヒ・ハイネ

ことば、
これによって死者を墓から呼び出し、
聖者を埋めることも出来る。
ことば、
これによって小人(こびと)を巨人に仕上げ、
・・

思想は行動になろうとし、
言葉は肉体になろうとする。

ハインリッヒ・ハイネ

人間を照らす唯一のランプは理性であり、
生の闇路を導く唯一の一本の杖は良心である。

僕は慈善家の金持ちを憎む。
その財宝を取られまいとして鍵を堅くかけて深く蔵するけちん坊よりも、
慈善家を憎む。

ハインリッヒ・ハイネ

大きな苦しみから私は小さな歌をつくる

ハインリッヒ・ハイネ

思想は目に見えない自然。
自然は目に見える思想。

ハインリッヒ・ハイネ

革命は一つの不幸である。
しかし、
いちばん大きな不幸は失敗した革命である。

暗黒時代には、
宗教ほど諸国民を導くのに最適なものはなかった。
というのも、
暗黒の中では目の見えない人がいちばんよい案内役・・

ハインリッヒ・ハイネ

春の本質は冬になって初めて理解され、
五月の最もいい歌は、
囲炉裏の端(はた)で作られる。
自由の値打ちは牢獄の中で身にしみ・・

女たちには性格がないと私は言わぬ。
ただ毎日新しい性格が彼女たちにあると言うのだ。

ハインリッヒ・ハイネ

偉大になればなるほど、
非難の矢に当たりやすくなる。

ハインリッヒ・ハイネ

とことんまで恋した者は友情に手をつける。

偉大な天才は、
他の偉大な天才によってつくられる。
だが、
それは同化することからではなく、
摩擦からできあがるのだ。

ハインリッヒ・ハイネ

おお、
愛はわれらを幸福にする。
おお、
愛はわれらを豊かにする。

鉄は人間を殺さない。
殺すのは手である。
その手は心に従う。

女というものは、
どこまでが天使で、
どこからが悪魔なのか、
はっきりわからないものなのだ。

ハインリッヒ・ハイネ

賢者は新しい思想を考え出し、
愚者がそれを広める。

ハインリッヒ・ハイネ

人のようにしゃべるロバは見たことがないが、
ロバのようにしゃべる人には大勢会ったことがある。

ハインリッヒ・ハイネ

どの時代にもそれぞれの課題があり、
それを解くことによって人類は進歩する。

ハインリッヒ・ハイネ

宗教が哲学の支援を求めた途端、
その宗教の消滅は不可避のものになる。

ハインリッヒ・ハイネ

もっとも深い真理は、
ただもっとも深い愛のみにひらく。

僕はおまえが好きだった。
そして今でも好きなんだ。
たとえ世界が木っ端微塵になったとしても、
その残骸の破片から、
恋の想いは・・

あなたは、
これらのかわいい花たちの語る隠れた言葉を知っているか?
 昼間は真理を、
夜は愛を・・・・これこそ彼らが語る言葉なの・・

大胆に行うことが成功への秘訣である。

真の天才は、
予め一定の軌道にのせて描くことはできない。

ハインリッヒ・ハイネ

多くを持つ者は、
さらに多くを手に入れる。
わずかしか持たない者は、
そのわずかなものさえ奪われる。

ハインリッヒ・ハイネ

恋に狂うとは言葉が重複している。
恋とはすでに狂気なのだ。

偉大なる精神は、
偉大なる精神によって形成される。
ただし、
それは同化によるむしろ多くの軋轢(あつれき)による。
ダイヤモン・・

ハインリッヒ・ハイネ

我々は、
自分の過失についてはいつまでも自分をだまし続ける。
そして最後には過失を徳と考えるようになってしまう。

ハインリッヒ・ハイネ

初めての恋で不幸な恋をするのは神様だ。
しかし二度目の恋で不幸な恋をするのは馬鹿者だ。

退屈な本を読んでいてうとうとしたら、
その本を読み続けている夢を見て、
退屈のあまり目を覚ましてしまった。

ハインリッヒ・ハイネ

率直なご意見を伺いたいとか、
厳しくご批評下さいといいながら、
内心ではただ称賛のことばを待っている。
率直に批評した者がそ・・

ハインリッヒ・ハイネ

女が終わるところに劣悪な男が始まる。

ハインリッヒ・ハイネ

人生は、
もともと悲愴なものと滑稽なものとの結合がなくては堪えられないほど、
宿命的に厳粛なものである。

ハインリッヒ・ハイネ

幸福は浮気な娼婦である。
いつも同じところにじっとしていない。

ハインリッヒ・ハイネ

クリスティアン・ヨハン・ハインリヒ・ハイネ(Christian Johann Heinrich Heine, 1797年12月13日 - 1856年2月17日)は、ドイツの作家、詩人、文芸評論家、エッセイスト、ジャーナリスト。デュッセルドルフのユダヤ人の家庭に生まれる。名門ゲッティンゲン大学卒業、法学士号取得。当初は商人、ついで法律家を目指したが、ボン大学でA・W・シュレーゲルの、ベルリン大学でヘーゲルの教えを受け作家として出発。『歌の本』などの抒情詩を初め、多くの旅行体験をもとにした紀行や文学評論、政治批評を執筆した。1831年からはパリに移住して多数の芸術家と交流を持ち、若き日のマルクスとも親交があり、プロレタリア革命など共産主義思想の着想に多大な影響を与えた。