名言大学

その女に捨てられたという時には、
多少なりと精神上に傷害を残す位な濃艶に狂激な女が欲しいのです。

女人は、
生活をともにして自分の内側に入らせないかぎり、
愛好すべきものなり。

愛することは、
憎むことを知る始めである。

ねぇ、
あなた。
話をしながらご飯を食べるのは楽しみなものね。

世間のつまらぬ不平や不愉快を忘れるには学問に遊ぶのが第一の方法である。

日本人は三十の声を聞くと青春の時期が過ぎてしまったように云うけれど、
熱情さえあれば人間は一生涯青春で居られる。

子供の楽しみに対する敵はいつでも父か教師である。

月の光も雨の音も、
恋してこそ初めて新しい色と響(ひびき)を生ずる。

花が咲いたら其(そ)れをば二人同じような心持で眺めたい。
蝶が飛んだら二人して其れを追いたい。
然らずば花が咲いても蝶が飛・・

どんな女でもいいのです。
心底から私を有頂天にさせてくれる、
身も世も忘れさせてくれるような女なら、
どんな女でもいいのです。

悲哀や苦痛はつまり、
楽しい青春の夢を猶(なお)楽しく強く味わわせる酒のようなものだ。

詭弁はよしたまえ。
つまらんパラドックスは自分で自分を不幸にするようなものだ。

人間の最大不幸は、
其(そ)の成功を意識した瞬間から始まる。

自覚さえすればどんな生活にだって深い意味が出来る。

早く結婚しては不可(いけな)い。
男の側から世に此上(このうえ)の美人は無いと云う位な人の妻と、
其れ程ではない処女(むす・・

永井 荷風(ながい かふう、1879年(明治12年)12月3日 - 1959年(昭和34年)4月30日)は、日本の小説家。本名は永井 壮吉(ながい そうきち、旧字体:壯吉)。号に金阜山人(きんぷさんじん)、断腸亭(だんちょうてい)ほか。