名言大学

明けゆく毎日をお前の最後の日と思え。
そうすれば当てにしない日はお前の儲けとなる。

顔にお白粉(しろい)を塗れば十分なので、
心にまで塗る必要はない。

日ごとに新たなる思想があり、
我々の心は天気とともに移り変わる。

心は正しい目標をなくすと、
偽りの目標にはけ口を向けるものだ。

同じ季節が、
ぶどう畑には利益をもたらし、
牧草地には害を与える。

私が猫と戯れているとき、
ひょっとすると猫のほうが、
私を相手に遊んでいるのではないだろうか。

精神が満足するのは、
それが萎縮しているか、
疲労しているかのしるしである。
高貴な精神は自己の裡(うち)にとどまらない。
そ・・

知恵と学識を増大しようとする欲望こそ、
人間堕落の第一歩であった。
この道によって人間は永遠の呵責(かしゃく)へと陥った。

早くから己を知ることができず、
年齢からおのずともたらされる精神と肉体の衰弱とひどい退化について、
みずから悟ることのでき・・

良い結婚の試金石、
その真の証拠は、
結合の継続する時間による。

賢者は、
生きられるだけ生きるのではなく、
生きなければいけないだけ生きる。

召使に尊敬される主人は少ない。

恥ずかしいと思わぬことは、
恥ずかしがらずに言うべきだ。

物財の貧困は容易に癒されるが、
魂の貧困はけっして癒されない。

子供の教育については、
勉学の欲望と興味を喚起することが一番大切である。
でないと結局、
本を背負ったロバを養うことになる。

勇気は、
どんな嵐が吹こうと、
道を途中でやめたり、
歩みを止めたりはしない。

精神の最も普遍的な特質は多様性である。

賢者は自然の富を熱心に求める。

良書の要約というものはすべて愚劣なものだ。

「老い」 は私達の顔よりも心に多くの皺(しわ)を刻む。

私たちは、
死の心配によって生を乱し、
生の心配によって死を乱している。

私は、
幼い精神を名誉と自由に向かって育て上げようとする教育においては、
すべての暴力を否定します。
厳格と強制には何かしら・・

習慣は第二の自然である。
第一の自然に比べて弱いものではけっしてない。

私は明白な不正を隠れた不正ほどには憎まず、
戦争の不正を平和の不正ほどには憎まない。

臆病は残酷性の母である。

我なにかを知る。

どんな儲けも、
他人の損害の上に成り立つ。

世の中には、
勝利よりももっと勝ち誇るに足りる敗北があるものだ。

善行は、
お返しができる程度なら、
快く受け取られる。
その限度を超えると、
感謝どころか憎悪が返ってくる。

真の友愛においては、
私は友を自分の方に引き寄せるよりも、
むしろ自分を友に与える。

不節制は快楽に毒である。
節制は快楽の禍いではなくて、
その薬である。

不幸は大半が人生に対する誤った解釈のしるしである。

愚者が賢者から学ぶことよりも、
賢者が愚者から学ぶことのほうが多い。

もし私が再びこの人生を繰り返さねばならないとしたら、
私の過ごしてきた生活を再び過ごしたい。
過去を悔やまず、
未来を恐れも・・

最も不知なるものこそ、
神とすることに適している。

我々は言う。
「彼は無為の中にその一生を過ごした」と。
「私は今日何もなさなかった」と。
冗談ではない。
君は生きたではないか・・

民衆が多くの真実を知らず、
多くの誤りを信じるのは必要なことである。

人間の空虚な事を十分に知ろうとするには、
恋愛の原因と結果を考察すれば足りる。
原因は「何も言えない」ことである。
・・が、
そ・・

純朴と純真な真実とは、
いかなる時代においても時と場を得る。

怒りは奇妙な用法を有する武器である。
他のすべての武器は、
人間がこれを用いるものだが、
この武器はわれわれを用いる。

良い結婚は・・・恋愛を同伴し、
その性質を帯びることを拒む。
それはむしろ、
友愛の性質を模倣しようと務める。

素晴らしき結婚は、
盲目の妻と、
耳の聞こえぬ夫の間で生まれる。

もしも人から、
なぜ彼を愛したのかと問い詰められたら、
「それは彼が彼であったから、
私が私であったから」と答える以外には、
・・

私が他人の言葉を引用するのは、
自分をもっとうまく表現するためにすぎない。

私は私の意見を述べる。
それがよい意見だからではなく、
私自身の意見だからだ 。

人生は本来善でも悪でもない。
生き方しだいで善の舞台とも悪の舞台ともなる。

魂を鍛えるだけでは足りません。
筋肉をも鍛えてやらねばなりません。
魂は、
筋肉の助けを得ない時は、
あまりにも圧迫されます。
・・

人間にとっての名誉ある傑作とは、
適切な生き方をすることに他ならない。

あらかじめ死を考えておくことは、
自由を考えることである。
死を学んだ者は、
奴隷であることを忘れた者である。
死の修得は我々・・

良心の掟は自然から導き出されるというが、
それは慣習から生まれる。

ミシェル・エケム・ド・モンテーニュ(Michel Eyquem de Montaigne 。モラリスト、懐疑論者、人文主義者。現実の人間を洞察し人間の生き方を探求して綴り続けた主著『エセー』は、フランスのみならず、ヨーロッパの各国に影響を与えた。