名言大学

どうやったら店まで客に来てもらうかを真剣に考えました。
まず店の男性に着物を着せ、
角帯をしめさせました。
そして彼らに、
銀座のクラブのママ、
評判の良いホステスの名前と誕生日を調べさせて、......

小さな店に経営者が二人いると、
命令系統も二つになるから私の意志が従業員に行き渡らないんです。
必ず店の内部が二つの意見に割れてしまう。
これじゃあ料理長としても経営者としても困ると思い共同経営者に権利を譲り、
それを元手に「ろくさん亭」を独立開店させることになるわけです

臨時国会の時など、
二五〇本くらいの氷を会議場の後に置いて、
扇風機をかける、
なんて今では考えられない苦労をしてたもんです

出張料理の時には天ぷらの設備、
握りずし、
おでんの設備と、
すべてをセットにしなければなりません。
それと氷。
氷彫刻をやったのも、......

この店(「常盤家」)は総理官邸とか衆議院の議院会館とか大きな施設の料理を幅広く担当していましてね、
毎日とても忙しく厳しい仕事内容でしたね。
出張料理なんかを覚えたのも、
この時でした

ものの一ヵ月もたたないうちに同輩とケンカしてしまいましてね、
せっかく入った「新喜楽」を飛び出してしまうんです

東京の一流料亭「新喜楽」の女将だった木村さくさんが当時、
所得番付の一位だったんですよ、
確か。
僕はすごいもんだな、
と感心して、
この店に入りたいと思ったんです。......

知らないことは、
恥ずかしいことではない。
『教えてぇな』とたずねると、
そんなことも知らないのか、
と言うやつもいるが、
そんなのはどうせたいしたやつじゃない

素材に国境はない

僕はマグロ、
海は料理、
泳ぐことを止めたら死んでしまう。
だから死ぬまで動き続ける

過去の栄光にすがるのはみっともない

とにかく僕は客を一度でいいから店に来てもらうにはどうしたらいいのか真剣に考えたのです

よく「お前は駆逐艦か」と言われたものですよ。
それぐらい素早く、
黙々と働いた

僕は何を言われても黙って手だけはすごいスピードで動かし続けました

健康でありさえすればどうにでもなる。
神に祈るとしたら、
我に健康を与えたまえ・・・・です

たとえどんな逆境にあっても、
僕よりつらい男は世の中にたくさんいるんですね。
そう思うと、
むしろ、
逆境にある喜び、
みたいなものを感じるんですね

できることなら二刀流は使いたくないですけど、
時代に会った料理を作っていくのも、
料理人として大切なことですからね

今の時代、
見せるだけの料理や、
何が何だか分からない料理が結構世の中に受け入れられていますからね。
哀しいですね、
こういう現実は

自分が日本料理の世界にいるから言いにくいんだけど、
でもあえて言うと、
必ずしも先輩の仕事を受け継ぐことだけが大切じゃないと思っているんです

素材そのものの持ち味を崩さずにすっきりと出す。
そういう料理に徹したいと思います。
しかし、
それが意外とぜいたくなことなんですね、
今の時代は

見た目がいかにきれいに見えるように小細工をしても客には絶対に受け入れられない。
食べて旨い!と言わせ続けなくちゃ負けだと思っています

よく、
自分が以前に働いていた時の客をとっては悪いな、
などと言う人がいますが、
僕は商売とはそんなもんじゃない、
と思っています。
自分が生きるか死ぬか、......

出張料理なんかも、
それで儲けるというほどの規模じゃありません。
でも客がぜひと望んでいるなら、
喜んで引き受けなければならないと考えて対応しました。
一〇〇㎞以上離れた場所でもトラックを仕立ててよく行ったものです

客に店に来てもらうために、
どんなことでもキメ細かく対応していかなければならない、
ということだと思うんです

サービスの女性が、
客の注文を売切れという理由で断わると、
叱責し、
クビにしました

どんなにいびられてもへこたれない僕を見て、
板長のいじめも徐々におさまっていったのです

市場に行かなきゃ魚は見れない。
一番腹が立つのは近ごろの若いやつは注文を電話でするんです。
電話で魚は見えないだろうって

人生には「ここ一番」という踏ん張りどころが何度かある。
どんな分野でも一流と呼ばれるのは、
そういう「ここ一番」の局面で踏ん張れることができる人

市場に行くと旬が分かります。
行ったらメニューが浮かぶんです。
私“市場六三郎と言われているんですよ

料理は人が作る。
いい料理を作るためには、
人を高めていかなければならない

料理人にとって包丁選びはとっても大切なこと

食は命を守る大切なもの

厨房で働いている若い人たちにも、
『お客様への思いやりを大切にすること。
それができなければ、
包丁を持つ資格はない』と教えています

料理は食べる人の立場になって作ります

(教育と教養が必要、
その心は?
)「今日行く」ところがないといけない、
「今日用」がなければいけない

今、
来てくれているお客様が大満足してくださるように尽くすことだ

仕事はやりたいことだけやるわけにはいかない。
だったら、
今やらなきゃいけないことを楽しむことを考えたほうがいい。
仕事はご機嫌でやるのが一番

仕事にも人生にも締め切りがある

素材を成仏させる

たとえばゴルフをやるときに、
雨が降ってきたとする。
そのときに嫌だな、
と思ったら、
それは負けだ。
雨が降ったら、......

人間、
一度でも崩れることを許したら崩れグセがついて、
次の「ここ一番」も頑張れない

もし、
苦しいことから逃げ出すことを選択していたら、
ズルズルと落ちるところまで落ちていたと思う

道場 六三郎(みちば ろくさぶろう、1931年1月3日 - )は、日本の和食料理人。石川県江沼郡山中町(現在の加賀市山中温泉地区)出身。身長168cm。