名言
僕にとって一番つらい仕事は、
組織の改革を牽引してきたリーダーである自分自身から権限を引きはがし、
委譲することでした。
なぜそのようなことをしたかといえば、
僕の存在がローソンを「考えない組織」
に戻してしまう恐れがあるからです。
かつてローソンの組織は、
ひたすら「真似をしろ」
と言われ続け、
考えることをやめていました。
そこで僕はダイバーシティー(多様性)を取り入れ、
分権し、
武器も与えて考える組織に変えてきました。
ですが、
僕がそれを強力に推し進めれば推し進めるほど、
今度はみな僕の顔色を見ながら仕事をするようになってしまう。
「新浪さんがこう言っていたから」
で通るようになってしまうんです。
本人にその気があってもなくても、
強力に改革を進めてきたトップは独裁者になる危険があるんです
新浪剛史