人生の苦難に直面した男が求めるものは、酒と女にきまっている。この二つは、それほど男にとって貴重なものなのだ

不当な非難は、しばしば擬装された賛辞であることを忘れてはならない。死んだ犬を蹴飛ばすものはいない

此人情の奥を穿ちて、所謂賢人君子はさらなり。老若男女、善悪正邪の心の内幕をば洩す所なく描きいだして周密精到、人情を灼然として見えしむるを、我が小説家の務めとはするなり。よしや人情を写せばとて、其皮相のみを写したるものは、未だこれを真の小説といふべからず。其骨随を穿つに及びて、はじめて小説たるを見るなり

私は失敗したことがない。ただ、１万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。

わたしは気分が乗るのを待ちません。そんなのを待っていたら、何も達成できなくなります。大事なのはとにかくとりかかること。これを知るべきです

中立の立場をとった場合、勝者にとっての敵となるばかりでなく、敗者からも助けてくれなかったという敵視を受けることとなる。

絵画が視覚を、音楽が聴覚を魅するように、料理は味覚を虜にする

美はざっと見てもわからない

阿呆だということは、美しい細君には特別魅力あるものを与えるものだ。その欠点さえも美しい女にとっては愛(いと)しく見える・・

神が人に絶望を与えるのは、その人を殺すためではなくて、新しい生命を呼び起こすためである

人は、永遠に純粋な関係はないということを、そしてそうあるべきではないということを、結局は理解するようになる。

チャンスに恵まれている人もいれば、そうでない人もいる。彼らは違う列車に乗って旅をしますが、行き先は同じです。歳を取り、病気になり、そして死ぬ。全て無に至るのです