中学三年の時です。序盤で大きなミスをして、普通、夜中までかかる将棋が、持ち時間を残して４時ごろに終わってしまったのです。勝ち負けは別として、プロとなったからには、与えられた条件でベストを尽くさなければならないと自覚しました

クリエーターとしては、アマチュアであるときほど恵まれた環境はありません。つくりたいときに、つくりたいものをつくれて、それを自由に発信できるから

大企業でも、社長レースの最後まで残るような人には、問題解決能力の高い人が含まれている。ただ、複雑な組織の論理が働くため、かならずしもその人が勝ち残るとは限りません。しかし、基本的には解決能力がある人ほど上に昇っていけるはずです

私にとってベルリン・フィルは、世界一のオーケストラだったからなんです。でも今でもベルリン・フィルは世界一のオケです。自分は本当にラッキーだと思います

たとえば、クルマを運転していて渋滞していたら、普通はイライラしますよね。でもその間に、好きな音楽をたくさん聴けると思うと、渋滞もまた楽しくなるはずです。それくらい心に幅を持たせて、仕事に取り組んだ方がいいのではないでしょうか

「陰徳を積む」とは人に知られることなく善行をなすことです　自分でもよいことだと気づかないうちに人知れずした行為により結果的に人が幸せになるのが、真の「陰徳」です

お客さんは、音楽会に来てそういうこと（ニュアンス）の幅があったり、高さや深みがあったりすることで、その曲の一番いいところを聴いたなあ、と満足してくれるわけですよね

戦争の時だって、反対する人はいました。でも、そのときの空気がそれを認めなかった。私たちは空気で動き、空気が先導した結果だから、誰も責任を取らないんです

CDは作ったらすぐ店頭に並ぶと思っていましたが、自分で製作、営業を兼ねてみると、音楽が人に届くまではなんて多くの人の汗があるんだ、と感じられた

技術は二の次といったら変ですけど、まずは気持ちの面で絶対負けないという姿勢で練習や試合をやらないといけないと思ってます

自分の世界っていうのはあり得る。だから私にとっては自分から出てくる音楽っていうのは、小さい頃から聴いてきたアーティストたちの肩の上に乗って表現されているもの。なので、一番大切なのは、自分の音楽ではなくて、自分の世界を表現することかも！

カラオケに行くと歌える歌がなくて困るんですよ。だいたいメロディーは覚えていても言葉を覚えられないので歌えないんですけど。歌えるのは『黒い花びら』(水原弘) とか。第一回レコード大賞受賞曲