父が亡くなってからは生活が急に苦しくなった。しかし母はいくら貧乏になろうとも義理と人情は欠いてはいけないという気概の持ち主で、家族に少しでもいいもの食べさせようと法事や結婚式に行く度にマグロを２、３切れ持ち帰ってきてくれた。賽の目に切ったマグロを家族4人で食べているとき将来はおふくろにいっぱいマグロを食べさせたいと強く思った

人間が感謝することを忘れるのは自然なのだ。だから感謝を期待して心を悩ますことは、心痛を求めていることになるのである

誰でも真の理性を以(もっ)て人生の生活方針を定めようとするならば、乏しさに甘んじて、心を平静に生活することこそ人間にと・・

人間、苦労も挫折も知らずに、一生を過ごせるのならば、これほどラッキーなことはないが、実際はそういうわけにはいかない

夢が見つからない人へ『健康に生きて寿命を全うしてコロリと死にたい』まずはひとつ夢が持てるはず

自分を諦めてはいけない。人間の価値は、自分の弱さをどれだけ、乗り越えたかで決まるのだから

夢が実現する可能性があるからこそ、人生は面白いのだ

人間は、自分の心を信用しすぎる。それで引きずり回されている。

試みに一例をあげていはむ歟、彼の曲亭の傑作なりける『八犬伝』の中の八士の如きは、仁義八行の化物にて、決して人間とはいひ難かり。作者の本意も、もとよりして、彼の八行を人に擬して小説をなすべき心得なるから、あくまで八士の行をば完全無欠の者となして、勧懲の意を偶せしなり。されば勧懲を主眼として『八犬伝』を評するときには、東西古今にその類なき好稗史なりといふべけれど、他の人情を主脳としてこの物語を論ひなば、瑕なき玉とは称へがたし

一生懸命さとか、誠実さなどは、単なるコトバではなく、真剣な表情で、情熱をあらわにした行動からなのです

お客様が店に来るのは、料理人の技術の高さや食材の新鮮さにため息をつくのが目的ではないんです。自分が楽しむ、あるいは同伴者をもてなして気持ちいい時間を過ごすためにお金を払うのです

私が生きんがため、奉仕せんがために食べるし、また、たまたま楽しむために食べることがあっても、享楽のために食べることはな・・