嘘は雪玉のようなもので、長い間転がせば転がすほど大きくなる

信じるということは大切なこと、美しいことですけれども、悲しいことに人間の世界に“完全な信頼はあり得ません。信じることを教えるのも教育なら、人を疑うことの必要性、単純に物事を信じてしまってはいけないことを教えるのも教育の１つの役割なのです。それは、神でない人間は、他人も自分も皆、弱さを持ち、間違うことがあるのだという事実に目を開かせ、許しの大切さを教えることでもあります

飢えている人にご飯をあげることはできますが、食べるという仕事は、その本人がしなくてはならないのです

日々なすべき正しいことは、弓を引いて「心中の賊」を射落とすこと。今の世は仏と魔物が混ざり合っている

自分の愛情をどんどん相手にプレゼントすれば、増えたの減ったので悩むことはありません。

たとひ法然聖人にすかされまひらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずさふらう

明日のことはわからない、未来のことなどもっとわからない。どう転んでも対処できるように 今日を整えるだけ

鷦鷯森林に巣くうも一枝に過ぎず。偃鼠河に飲むも、満腹に過ぎず

善悪の惣じてもて存知せざるなり。そのゆえは、如来の御こころによしとおぼしめすほどにしりとほしたらばこそ、よきをしりたるにてもあめれ

神の言葉がもはや予言しないようになるところでは、人々は野蛮になるだろう

「今、為すべきことを為す」と「ゆだねていく、おまかせしていく」。この二つが人間の心身のメカニズムを考えると、このあたりに苦しい日常を生き抜く方向性があるように思います

お寺に集まってくる人は好きだったんです。この辺りの地域は熱心な念仏者が集まるところで、周りに宗教性の豊かな人が多かったんです。だからこそ、自分はそんなに純粋に信じられないという思いもありました。でも、そういう人が集まる場を管理したり守ったりするのは自分にもできるかもしれない。それが私の住職としての基本的な方向性です