名言大学

川はいつも流れていなくてはならぬ。
頭はいつも冷えていなくてはならぬ。
目はいつも澄んでいなくてはならぬ。
心はいつも燃えていなくてはならぬ

花は一瞬にして咲かない。
大木も一瞬にして大きくはならない。
一日一夜の積み重ねの上にその栄光を示すのである

生も一度きり、
死も一度きり、
一度きりの人生だから、
一年草のように、
独自の花を咲かせよう

雑魚は雑魚なりに、
大海を泳ぎ。
我は我なりに、
大地を歩く

すべての人が幸せを求めている。
しかし幸せというものはそうやすやすとやってくるものではない。
時には不幸という帽子をかぶってやってくる。
だからみんな逃げてしまうが、
実はそれが幸せの正体だったりするのだ

花は一瞬にして咲くのではない。
大地から芽から出て葉をつくり、
葉を繁らせ、
成長して、
つぼみをつくり花を咲かせ、
実をつくっていく。......

我々の不幸は、
待たなくてもやってくる。
だが我々の幸福は、
待つだけでは来ない

漫然と生きているのが、
一番いけない。
人間何か希望を持たねばならぬ。
希望は小さくてもよい。
自分独自のものであれば、
必ずいつか、......

本を何百巻読んでも、
本ものにはなれない。
本は頭を肥やすが、
足は少しも肥やしはしない。
足からきた悟りが、
本ものである

人間いつかは終わりがくる。
前進しながら終わるのだ

流れてさえおれば、
水は必ず海に達する。
それと同じように、
努力さえしておれば、
所思は必ず遂げられる

天才には、
そう誰にでもなれないが、
本物には努力次第でなれる

鈍刀をいくら磨いても無駄なことだというが、
何もそんなことばに耳を借す必要はない。
せっせと磨くのだ。
刀は光らないかもしれないが、
磨く本人が変わってくる。
つまり刀がすまぬすまぬと言いながら、......

大切なのは、
かつてでもなく、
これからでもない。
一呼吸一呼吸の今である

少食であれ!これは健康のもと。
少欲であれ!これは幸福のもと。
この二つのものをしっかりと身につけよう。
この世を悔いなく終わるため。
この世を楽しく生きるため

最高の人というのは、
この世の生を、
精いっぱい、
力いっぱい、
命いっぱい、
生きた人

木が美しいのは、
自分の力で立っているからだ

おのれが尊いのではない。
おのれをおのれたらしめるものが、
おのれのなかにあるから尊いのである。
だからこのおのれたらしめるものを見出さなくてはならぬ。
自覚しなくてはならぬ。
そのことなくしては、......

一番恐ろしいのは、
自己との妥協だ

一難去ってまた一難。
でも思えば、
この難によって、
念が鍛えられ、
念の花が咲き、
念の実が熟するのだ

咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる

本気になると世界が変わってくる。
自分が変わってくる。
変わってこなかったら、
まだ本気になっていない証拠だ。
本気な恋、
本気な仕事。......

二度とない人生だから のぼる日 しずむ日 まるい月 かけてゆく月 四季それぞれの星星の光にふれて わがこころをあらいきよめてゆこう

二度とない人生だから つゆくさのつゆにも めぐりあいのふしぎを思い 足をとどめてみつめてゆこう

二度とない人生だから まず一番身近な者たちに できるだけのことをしよう 貧しいけれど こころ豊かに接してゆこう

二度とない人生だから 一ぺんでも多く便りをしよう 返事は必ず書くことにしよう

二度とない人生だから 一匹のこおろぎでも ふみころさないようこ こころしてゆこう どんなにかよろこぶことだろう

二度とない人生だから 一輪の花にも 無限の愛をそそいでゆこう 一羽の鳥の声にも 無心の耳をかたむけてゆこう

川の流れにも風の音にも告げ結う声のあることを知ろうともせず、
金に名誉に地位に狂奔し終わる人のいかに多きことぞ

二度とないこの人生をいかに生きいかに死するか、
耳をかたむけることもなくうかうかとして、
老いたる人のいかに多きことぞ

道のべに花咲けど見ず、
梢に鳥鳴けど聞かず。
せかせかとして過ぎゆく人のいかに多きことぞ

尊いのは、
頭ではなく、
手ではなく、
足の裏である。
一生人に知られず、
一生きたない処と接し、......

だまされてよくなり、
悪くなってしまっては駄目。
いじめられてよくなり、
いじけてしまっては駄目。
ふまれておきあがり、
倒れてしまっては駄目

青木が美しいのは自分の力で立っているからだ

闇深ければ 光もまた強し

今を生きて咲き 今を生きて散る花たち 今を忘れて生き 今を忘れて過ごす人間たち ああ花に恥ずかしい 心いたむ日々

幸せは、
時には不幸という帽子をかぶってやってくる

クヨクヨするな フラフラするな グラグラするな ボヤボヤするな ペコペコするな

美しいものは美しい心でながめ、
優しいものは優しい心で接し、
その日その日を送っていこう。
過ぎてゆく月日を宝のように大事にして、
一度きりの人生を全うしよう

花には散ったあとの悲しみはない ただ一途に咲いた悦びだけが残るのだ

二度とない人生だから 戦争のない世の実現に努力し そういう詩を一篇でも多く作ってゆこう わたしが死んだら あとをついでくれる若い人たちのために この大願を書きつづけてゆこう

人生とは真実一路の道を行く出会いのたびである またたく星よ わたしの旅路を守らせたまえ

サラリと流れてゆかん 川のごとく サラリと忘れてゆかん 風のごとく サラリと生きてゆかん 雲のごとく

いつも心は燃えていよう、
消えてしまっては駄目。
いつも瞳は澄んでいよう、
濁ってしまっては駄目

あせるな いそぐな ぐらぐらするな 馬鹿にされようと 笑われようと じぶんの道を まっすぐゆこう 時間をかけて みがいてゆこう

死のうと思う日はないが、
生きてゆく力がなくなることがある。
そんな時お寺を訪ね、
私ひとり、
仏陀の前に座ってくる。
力わき明日を思う心が出てくるまで座ってくる

夜が明けるということは、
なんとありがたいことだろう。
光が射してくるということは、
なんとうれしいことだろう

道は数限りなくあれど、
わが辿る道はただ一つのみ。
花は数限りなくあれど、
わが願う花はただ一つのみ。
わが道をいかしたまえ、
わが花を咲かしたまえ

自分が光るまで 光を吸飲しよう

生きることの むずかしさ 生きることの ありがたさ 生きることの うつくしさ まかせきって 生きることのよろこびに 燃えよう

坂村真民(さかむら しんみん、1909年1月6日 - 2006年12月11日)は、日本の仏教詩人。本名昂(たかし)。一遍の生き方に共感し、癒やしの詩人と言われる。