故（ふる）きを温めて新しきを知る､以て師と為（な）るべし

人生において何よりも難しいことは、嘘をつかずに生きることだ。そして自分自身の嘘を信じないことだ

天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先ずその心を苦しむ（天は、大任を任せて大丈夫な人物かどうかを試すために、まず困難を与えて、その心を苦しませてみるのだ）

千万人と雖も吾往かん（自ら省みて正しければ、敵対者や反対者がどんなに多くとも、恐れることなく自分の信ずる道を進もう）

弱い者はいつも奇跡を信じることで救いを見つけるものだ

たいていの経営者は、その時間の大半を過ぎ去った「きのう」の諸問題に費やしている

敬を以てする孝は易く、愛を以てする孝は難し。親を忘るるは易きも、親をして我を忘れしむるは難し

死を軽蔑するのは勇敢な行為である。だが生きることが死ぬことよりつらい場合、まことの勇気はあえて生きることである

我に諂諛(てんゆ)する者は吾が賊なり

楽しみに金のかからない人が最も裕福である

人間はできるだけ早くから、良き師、良き友を持ち、良き書を読み、ひそかに自ら省み、自ら修めることである。人生は心がけと努力次第である

ひとえに良知が真に発現するようにしさえすれば、受験勉強をしても、心のわずらいとはならない。たとえ、わずらわされても、容易に気がつき克服できる。たとえば、書を読んでいるときに、むりやり暗記しようとするのは正しくないと良知が判断したなら、すぐさまそれを克服する。速成の効果をあげようとする正しくないことがおこれば、すぐさま克服する。博識を鼻にかけ華やかさを競うという正しくないことがおこったら、すぐさま克服する。こんなふうに一日中聖人賢者と対照するのは、主体者が天理のままになることに他ならない。書を読むにせよ、それとて主体を調え保つことに他ならないから、なんのわずらいもないのだよ