人物
今から一年もたてば私の現在の悩みなど、
およそ下らないものに見えるだろう
無知が故意の場合は、
犯罪である
多忙という威厳をまとった怠惰に、
人は何よりもたやすくひきつけられる
もしある人が自分の不幸な出来事について話したら、
そこには何か楽しんでいるものがあると思って差し支えない。
なぜならば、
本当に惨めさだけしかないとしたら、
その人はそんなことを口にしないだろうから
あらゆる出来事の最もよい面に目を向ける習慣は、
年間一千ポンドの所得よりも価値がある
賢者には、
2つのタイプがある。
1つは物事を知っている者。
もう1つはそれをどこで見つけるか知っている者である
言葉とは、
思想の衣装なのだ
困難というのはたいていの場合、
自身の怠情が原因である
自信は大事業を行うための、
一番の必須条件である
友情というのは、
いつも修繕し続けなければならないものである
勤勉と熟達があれば、
不可能なことなど、
この世には、
ほとんど無いのだ
賢者は、
すぐに許す。
時の価値を知っているから、
無駄な苦しみで時が流れていくのに、
耐えられないのである
節約なくしては誰も裕福にはなれないし、
節約をちゃんと出来る者で貧しいものはいない
誰もが、
自分の考えている本当のことを発言する権利を有するし、
誰もが、
それを破壊する権利を持つ
音楽は背徳を伴わない唯一の官能的な愉しみである
若い時は、
人々の意見で善悪の判断をするのが普通である。
年を取ると、
自分の何の物差しもないのに興味本位で振る舞い、
その上、
何の徳があるわけでもないのに恥ずかしさを感じない
全ての人を称賛する者は、
誰をも称賛しないとのと同様だ
我々は、
我々がよく知らない人たちを信じがちである。
というのは、
彼らは我々をけっして欺かないからである
辞書は時計のようなものだ。
いい加減な辞書なら無いほうがいいし、
最もよい辞書でも完全に正しいと期待することはできない
釣り竿は一方に釣り針を、
もう一方の端に馬鹿者をつけた棒である
賞讃は借金を背負い込むようなものだ、
だが、
へつらいは贈り物だ
愛国主義は、
無頼漢たちの最後の避難所である
国のためというのは悪党の最後の言い逃れである
すべての反論を封じてからやろうとするならば、
何事もできないだろう
収入を内輪で使いなさい。
年末にはいつも幾らかの余裕を残すようにしなさい。
収入よりも支出を少なくするようになさい。
そうしている限り、
一生たいして困ることは絶対にありません
レジャーと好奇心は人類に有益な知識を発展させる。
しかし、
つまらない争いごとや、
骨の折れる仕事からはなにも生まれない
愛は愚者の知恵、
そして賢者の狂気
些細なことなのに大げさに言うのに慣れてはダメだ
大偉業を成し遂げさせるものは体力ではない。
耐久力である
サミュエル・ジョンソン(Samuel Johnson、1709年9月18日(ユリウス暦9月7日) - 1784年12月13日)は、イングランドの文学者(詩人、批評家、文献学者)。「英語辞典」(1755年)の編集で知られる。