名言大学

無駄に過ごす時間はあっても、
無駄な経験はない

(役者を長く続けられる秘訣はありますか?
)やっぱり運だよね。
続けていけるような出会いの運があった。
それが作品であろうが人であろうが

競馬が好きというよりは、
JRAさんへの“お布施の会会員です(笑)。
かなりの額をお布施しています

役は“あるもんで、
“作るものじゃないと思っているんです。
自分の中では、
あまりそういう言葉を用いたことはないんですね

若い時は大人にバカにされ、
年をとったら若者にバカにされる。
だから今やるしかない

自分をカッコイイと思ったことはないですよ。
だって、
自分のカッコ悪いところを十分に知り尽くしている訳ですからねぇ(笑)

“忠臣蔵が長く愛されている理由と言うのも、
今は確実に失われている、
忠義や使命感に生きる精神にどこか共感してしまうからなんだと思います

僕は現場での監督からの演出について、
どうしてそうなるのかを理論的に話し合って納得してから芝居をしたいタイプなんです

以前から役所(広司)さんと一度しっかり共演してみたいと思っていたんです。
今までは、
同じ作品に出ていても本格的な共演シーンがなかったので・・。
役所さんとお仕事がしたい、
というのが、
この役(寺坂吉右衛門)をお引き受けした大きな理由のひとつでした

自分が悪くても謝らないのが子供。
自分が悪くなくても謝るのが大人。
どちらが正しいかはわからない。
どちらも間違っているかもしれない

僕自身家族がいますが、
“守るという気持ちがいつの間にか“守ってやるになっていたら怖い。
守っている人間を常に振り返って、
彼らの心情を考えなきゃいけないと思う

ウチの家訓は、
説明セリフは言わない

(「これはもう無理」「才能ないかも」「これはダメだ!」と思った瞬間は?
)固定することの安心と怖さ

自分たちが分からない映画は全部制作サイドの問題だ、
っていう投げ方をするのだけは止めてくれ。
もしかしたらこの映画の事が分からない自分には、
分からない理由が自分の中にあるんじゃないか

泣かす映画にしないでほしい。
感じてくれる人は感じてくれるはずだから、
自然に思いが熱くなる作品にしてほしいって、
朝原雄三監督にお願いしたんです

結局、
そこにある役をどうやって自分がやるかなんです。
自分がやれば自分の素養が出ると思う

(『最後の忠臣蔵』について)孤独な2人の男の物語ですし、
ラストもせつない。
でも、
男女の恋や親子の絆、
可音の結婚のエピソードが入っていることによって女性にも楽しんでいただきやすい作品になっている

僕は役者としてそのイメージに甘んじることなく、
今まで演じたことのない役柄に挑戦したいと思ってしまう

この間、
妻に「最近、
手の込んだ料理しなくなったわね」と言われたんです。
それで、
「ああ、
仕事で憤ることも無くなって、......

毎日作っていないから言えることなのかも知れませんが、
料理って、
余計なことを考えずにただひたすら、
目の前のものを“美味しくなーれと思って手を動かせばいいから、
僕にとってはストレス解消になるんです

男として、
と言うか人間として魅力的だなと思うのは、
言っていることと行動とがいつも一致していて、
ブレてない人ですね

台本に書いてある通りにやれば、
役って移っちゃうものなんだけど、
僕はひねくれているので、
一度自分の中に通さないと気持ち悪くてできない

テストで1回だけ、
「ここのセリフの出だし、
早く言います」などと言ったことはありますが、
「ここさ、
俺、
こんな感じでやるからさ、......

(『愛を積むひと』について)フラットでいたいな、
という気持ちはありました。
夫婦物で、
しかも家の中にキャメラが入ってくる話なので、
一番大切なのは空気感ですよね

ツキはあるんですよ。
節目で良い作品に出会えてる

実際、
『50歳って何だろう?
』という感じで50代を迎えてみると『こんなに小僧なのか?
』と思うくらい成熟してない(苦笑)

(40代をふり返っての感想は?
)ソツがなかった、
という感じかな・・。
それなりにこなしてきたという(苦笑)

(『愛を積むひと』について)本当に毒のない映画だからこそ、
見る方が多面的な考え方を持つ、
いろんな要素で見てもらえるんでしょうね。
夫婦の成り立ち、
夫婦のこれから、
そして家族。......

夫婦って、
いい意味で一方通行なんだけれどちゃんと同じ方向を向いている

年を追うごとに経験が深まれば深まるほど、
女性に対する依存度が出てくるのではないかというアプローチから、
その依存度の高い男がパートナーを失った時にどれほどの痛みを伴うんだろうということを考えて入りましたね。
30代や40代とは違う、
50代だからこその夫婦の在り方というか居方ができればいいなと思いました

我々のキャリアの、
日本映画を生き抜いてきた女優さんたちの鍛えられ方って、
申し訳ないけれど今とは違う。
そういう厳しさ、
きつさを見てきているからいやだなあ、
鼻で笑われたらどうしよかなあ、......

スタッフの皆さんにはわかるだろうと思って、
三國風にコケてみました。
「・・・・いくらでもできるんだよ(三國風の渋い言い方)」

今では死語だけど、
“ロマンスグレーですよ

舞台に出るでも自分で撮るでもなく、
でも映画に関わってあと15年くらいやれたらいいね

やっぱり、
自分の中で“好きと“嫌いは大きくあるんだけれど、
自分を客観視できるものがいいんですね。
出来上がったものを自分で見られないと・・

節目でチャレンジさせていただけるのは幸せな商売ですね

佐藤 浩市(さとう こういち、1960年(昭和35年)12月10日 - )は、日本の俳優。本名同じ。テアトル・ド・ポッシュ所属。身長182cm、体重67kg。父は俳優の三國連太郎。