名言大学

とにかく、
男は一見強そうに見えているがポキッと折れやすい。
男は生理的にたいへん無理して生まれてきているみたいなところがある。
それに比べて女は生理的にはうんと安定しているんだ。
そのうえ女はなかなか折れない柔軟性を持っている

太平洋戦争がなかったら私はSF作家にはならなかったでしょう

日本人はバブルで土地や株をやりすぎました。
しかし、
世の中をそう悲観してもいません。
資源のない国がここまで繁栄したことは人類文明に必ず参考になるはずです

年代を超えた人のつながりをもっと強くして、
知らないことやおもしろいこと、
人間にとって大切なことに接するようにしないと、
私たちの世代は子供たちの好奇心には追いつけません

私自身、
一人の人間のプライドなんて全然大したことはないと思ってきました。
だから様々な人とつながりが生まれ、
理論科学や最先端技術の動きに接することができたのです。
プライドを上回る好奇心があったことが私の原点と言えます

金がない連中がみんな優秀とはかぎらないが、
優秀な連中の中に、
金をもってないものが多いのは確かだ

自分の心はたとえ、
どんなに陰惨でねじくれまがっても、
この世の中には、
本当に「美しいもの」「すばらしいもの」があり、
それは自分の心の中に長年たまったどす黒い「毒」でもって汚したり、
否定したりすることはできないのだ

ずるずる惰性的な暮らしのリズムを繰り返してさえいれば、
この先よほどの大変動でもないかぎり、
まず一生食うに困るようなことはあるまい、
という見通しが立ってしまうと、
今度はこれから先の人生が砂漠のように単調で味気なく思えてくる

人類は、
いつも過渡期にある

諸君も、
少年や若者の―つまり君たち自身の年代に特有の、
人の弱点を情容赦なく攻撃する残酷さについては、
よく知っておいて欲しい

宇宙の広大さに比べて、
地球や、
その上に住む人間が、
あまりにちっぽけすぎるって思い込んで心の底で絶望してしまうんです。
だから、
探そうとか、......

人間というやつは、
どんな異常な体験をしたところで、
時間さえ経てば忘れてしまう

ホモ・サピエンスってやつは、
どうも、
本質的に立派になり切れないところがあるんじゃないかね。
どこか卑しく、
どこか凶悪で・・・・その意味で、
人類は“種として完全じゃない

夏の終わりは、
祭りの終わりだ

法はかならずしも「万能」じゃないのは当然で、
「万能」にしないことによって、
逆に「人権」が大幅に守られていることは知らなきゃならん

人間は年をとると、
突然子供の時のことを思い出し、
それを小さな子供たちに教えてやりたくなるのさ。
人間はきっと、
そうやって、
ずっと昔から、......

人間は永遠に手いたい試行錯誤によってしか、
物事を知ることができないものなのだろうか?

だいたい男女間の嘘なんていうのは、
求愛行動の変形みたいなもんで、
ある程度はしようがない

人生の深刻が胃をいためるといって、
胃弱にならないやつには人生の深刻がわからないから、
いい文学が書けないとするのは偏見であって、
逆に食うことに関心のない連中には、
人生の中のある面に関する洞察が欠落している場合だってある

完全犯罪というのは、
一種の芸術―それも、
完全主義者のみにゆるされる芸術でね

理解というものは、
しばしば勇気に与えられる

日常性というやつは、
誠に偉大なるドブ川であって、
大抵のことは洗い流してしまう

「青春」とは傍で見るほどすばらしいものでも何でもなく、
不細工で、
汗くさくて、
はずかしくって、
何ともやりきれないものである

「学ぶ」という行為の根底には、
自分が大きく育って行くことを感ずる「喜び」がある

かつて人々は「地域」あるいは「地域性」を通して世界をながめていた。
しかし、
大多数の人々が、
「世界」または「世界性」を通して、
地域を再発見して行く時代が、
もうすでにはじまっている

笑うという現象は何だろう。
攻撃性が転化して昇華したものかもしれないね。
だから他人の失敗を見て、
他人を滑稽化して笑うんだ

人類の長い歴史をふりかえってみると、
女性は権力者、
統治者、
戦争指導者、
戦闘力として、
必ずしも男子に劣るものではない。......

“夢見ることは、
他の動物にない、
人間の特権なのかも知れないな

死を親しいものと見なさなければ、
人間らしい、
美しい精神や感情のバランスのとれた生き方振る舞い方ができません

現代の「個性的な生き方」というのは、
無理をして「個性的になろう」としないことだろう。
世にいわれている「個性的」とは、
一種のファッションみたいなもので、
争って「個性的」になろうとすると、
かえってうんざりするほど「画一的」になってしまう

小松 左京(こまつ さきょう、1931年〈昭和6年〉1月28日 - 2011年〈平成23年〉7月26日)は、日本の小説家。本名、小松 実(こまつ みのる)。