名言
私は大学を出たばかりの若僧だったから、
(北里柴三郎)先生の共同研究者というよりも、
むしろ研究助手というのが本当であった。
しかるに研究が予期以上の成果をあげて論文を発表するに当たり、
先生はただ前書きを書かれただけで、
私一人の名前で書くように言われた。
普通ならば当然連名で発表されるところである。
発見の手柄を若僧の助手一人にゆずって恬然 (てんぜん)としておられた先生を私は誠に有り難きものと思うのである
志賀潔
志賀潔
志賀 潔(しが きよし、1871年2月7日(明治3年12月18日) - 1957年(昭和32年)1月25日)は、日本の医学者・細菌学者である。
赤痢菌の発見者として知られ、朝鮮総督府医院長、京城医学専門学校校長、京城帝国大学総長などを歴任した。
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