名言
世人は蓮の花を愛して泥を嫌がり、
大根を好んで下肥を嫌がる。
私はこういう人を半人前という。
蓮の花を養うものは泥である。
大根を養うものは下肥である。
蓮の花や大根は、
泥や下肥を好むことこの上なしではないか。
世人の好き嫌いは、
半面を知って全面を知らない。
これまさに、
半人前の見識ではないか。
どうして一人前ということができよう
二宮尊徳
二宮尊徳
二宮 尊徳(にのみや そんとく)は、江戸時代後期の経世家、農政家、思想家である。自筆文書では金治郎(きんじろう)と署名している例が多いが、一般には「金次郎」と表記されることが多い。