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「養之如春」(これを養う春の如し)──何事であれ、
もの事を為すには、
春の陽光が植物を育てるように為すべきだという意味である。
“これを養うの“これには何を当てはめてもいい。
子供を育てることも、
愛情を育てることも、
仕事を完成することも、
病気を癒すことも、
みな確かに、
あせらず、
時間をかけてゆっくりと、
春の光が植物を育てる、
その育て方に学ぶべきなのである

井上靖

井上靖
井上 靖(いのうえ やすし、1907年(明治40年)5月6日 - 1991年(平成3年)1月29日)は、日本の小説家・詩人。主な代表作は、「闘牛」「氷壁」(現代小説)、「風林火山」(時代小説)、「天平の甍」「おろしや国酔夢譚」(歴史小説)、「敦煌」「孔子」(西域小説)、「あすなろ物語」「しろばんば」(自伝的小説)、「わが母の記」(私小説)など。

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