名言大学

他人が真実を隠蔽することに対して、
我々は怒るべきでない。
なぜなら、
我々も自身から真実を隠蔽するのであるから。

才能を隠すのにも卓越した才能がいる。

本当の親切ほどまれなものはない。
人に対して親切なつもりでいる人は、
通常ただ人を喜ばせようとする心か、
さもなければ弱い心・・

ラ・ロシュフコー

我々は、
自分の欠点を何か一つ克服するごとに、
その分だけ高慢になっていく。

ラ・ロシュフコー

我々は皆、
他人の不幸には耐えていく力を持っている。

自分の実力以下の地位につくと大人物に見えるが、
自分の実力以上の地位につくと、
しばしば小人物に見えてしまう。

ラ・ロシュフコー

悪にかけても善にかけても英雄がいる。

恋愛の楽しみは愛することにある。

女は初めてできた恋人をいつまでも離すまいとする。
第二の恋人が出来ないかぎり。

不徳がわれわれのもとを立ち去ると、
われわれは自分の方から不徳を棄てたと信じて得意になっている。

ラ・ロシュフコー

たいていの女は(己れの)情熱よりも弱さのために(男に)なびく。
だから、
強引な男がそう見ばえもしないのに他の者より成功す・・

自尊心は我々に嫉妬心を吹き込むが、
しばしばその嫉妬心を和らげる役もする。

ラ・ロシュフコー

人は往々にして恋愛を去って野心に赴(おもむ)くが、
野心から恋愛に立ち戻ることはほとんどない。

心のうちを打ち明けるのは、
虚栄のため、
しゃべりたいため、
他人の信頼を惹きつけたいため、
秘密の交換をしたいためなのである。

ラ・ロシュフコー

恋は燃える火と同じで、
絶えずかき立てられていないと持続できない。
だから希望を持ったり不安になったりすることがなくなると・・

人はたいていのことを、
それを誉めるのが、
またはけなすのが流行りだから、
誉めたりけなしたりするのである。

ラ・ロシュフコー

不動の心構えの人だけが、
本当の優しさを持つことができる。

ラ・ロシュフコー

けちは往々にして逆の結果をもたらす。
何の当てにもならない遠い希望のために、
全財産を投ずる者があるかと思うと、
ある者は、
・・

肉体の労苦は精神の労苦を癒す。
それこそ貧乏人を幸せにする。

敵がほしければ、
味方より偉くなればよい。
味方がほしければ、
味方を引き立ててやればよい。

ラ・ロシュフコー

友達を疑ってかかるのは、
友達からだまされるよりも恥ずかしいことだ。

我々の美徳は、
ほとんど常に仮装した悪徳にすぎない。
美徳は、
もし虚栄の道連れがなかったら、
こんなに遠くまで乗り出すはずが・・

ラ・ロシュフコー

我々は、
幸福になるためよりも、
どちらかといえば幸福だと人に思わせるために四苦八苦している。

世間の人が友情と呼称するものは、
社交・欲望のかけ合い・駆け引き・親切の交換にすぎない。
つまり、
自愛がつねに何か得をしよ・・

王侯にささげる忠節は第二の自愛である。

希望は頼りにならないものであるが、
心地よい道を経て、
我々を人生の終わりまで運ぶことだけのことはしてくれる。

卑下はしばしば人を従えるために用いられる、
見かけだけの服従にすぎない。
それは、
自分を高めようとして、
自分を低くする高慢・・

ラ・ロシュフコー

運命の恵みを少しも被(こうむ)らなかった人々にとっては、
運命がかくも盲目に見えることはない。

善の究極は悪であり、
悪の究極は善である。

ラ・ロシュフコー

我々は、
我々の大切な人の死に涙を流しているのだと言いながら、
実は我々自身のために涙を流しているのだ。

自分が今かかっている病気をがまんするほうが、
決してかからないかも知れない病気について思い悩むより利口である。

自分自身を信頼すれば、
他の多くの事柄に対する信頼が生まれる。

ラ・ロシュフコー

自分が恋人を愛すのは彼女への愛情からだと信じている男がいたら、
思い違いもはなはだしい。

我々は、
我々を称讃する人たちを常に愛するが、
我々が称讃する人たちを必ずしも愛しはしない。

大きな仕事を企てる場合には、
機会を作り出すことよりも、
目の前の機会を利用するように努めるべきである。

自分の腕前を隠す心得があることこそ、
大きな腕前である。

ラ・ロシュフコー

もし我々にまったく欠点がなければ、
他人のあらさがしをこれほど楽しむはずはあるまい。

人間の幸不幸は運によるところも大きいが、
その人の気質によるところも、
これに劣らず大きい。

女は永くその最初の人を守っている。
ただし、
第二の人ができない限りは。

ラ・ロシュフコー

我々の憎悪があまりに激しくなると、
憎んでいる相手よりも下劣になる。

ラ・ロシュフコー

よい趣味は才智よりはむしろ判断から生まれる。

ラ・ロシュフコー

自分の内に安らぎを見出せない時は、
外にそれを求めても無駄である。

ラ・ロシュフコー

エスプリ(=エスプリ精神)の欠点は顔の欠点と同じで、
年をとるほどひどくなる。

恋はその作用の大部分から判断すると、
友情よりも憎悪に似ている。

真の友は最大の財産であり、
また最も得がたい財産である。

ラ・ロシュフコー

私たちは他人の不幸に堪えられるだけ十分幸福なのである。

友情のための最大の努力は、
友人に我々の欠点を見せることではない。
彼に彼の欠点を悟らせることだ。

金(かね)に目もくれない人はいくらもいるが、
金の与え方を心得ている人はほとんどいない。

ありのままの自分を出すほうが、
自分を偽って見せるより、
得るものは大きいはずだ。

ラ・ロシュフコー

恋愛においては往々にして疑うよりもだますほうが先に立つ。

ラ・ロシュフコー (La Rochefoucauld)は、フランスの有力貴族の名称である。