名言大学

自然の女神のベールは、
はがしたと思ってもまた現れてくる

化学は予期しないことが起きる。
そこで独創性が問われると思います

私の分野では、
実験をやる能力もかなり要求されるけれども、
気分を変える能力もまた必要だと思います

偶然の結果でも「なぜ」という疑問を追究したことが新しい道を開いた

自然に親しもう、
本物に出会おう

基礎研究で自由に研究できる環境が失われつつある

若い人はもっと挑戦の精神を持つことが大切だ

人材の流動性重視より落ち着いて研究できる環境が大事

良く観察をする、
ありのままを観ることは化学ばかりでなく科学全般を学ぶ上での基本である

科研費の受給者が研究成果を小中高校生に話す『ひらめきときめきサイエンス』も今年で10年です。
子どもたちを大学に招き、
大学はどういう所か、
どんな研究をしているのか、
解説し、
自分でも一部を体験してもらう。......

定年退職したとき、
まっさきに思ったのは、
給料も研究費もすべて税金、
社会から支援してもらったのだから、
社会に応えるのが真っ当ではないか、
ということでした

日本はノーベル賞で騒ぎすぎです。
科学者にとって最高の栄誉だとは思いますが、
ほかにも、
たとえば日本独自の日本国際賞や京都賞、
日本学士院賞も朝日賞もあります。
どれも同じくらい素晴らしい賞なのに小さな記事にしかなりませんね。......

受賞したら、
社会全般のことを聞かれるようになって大いに当惑しました。
各分野に専門家がいるんだから、
専門家に聞いてくださいと。
でもそんなことはお構いなしです

日本の科学技術を育てようと思ったら、
大学レベルでは遅い、
義務教育が重要で20人学級にすべきだ、
とも主張しました

今の若手が置かれた状況は心配です。
大学では、
3年や5年といった任期制のポストが増えています。
実験室の立ち上げに1年、
実験データを整理して論文を書くのに1年、
論文を1本かけるか書けないか、......

大学の研究室もじゃんけんで負けて希望とは違うところだったし、
ラジオを組み立てるのが好きだったから電子工学でも、
植物栽培が好きだったので農学部でもよかったんです。
何にでも興味があり、
いろいろな経験をした。
そうしたことが後につながりました

研究費を配分する政府も、
成果を期待する社会も、
本当の意味で理解しているのかどうか

大きな役割を担ってきた国立大学で、
自由に研究できる環境が失われつつある。
そう危惧しています

私の場合は「出る杭は打たれる」というより放任されていた、
無視されていたという感じですよ

ノーベル賞を受ける前も海外の幾つかの大学や研究機関からは、
ポストの申し入れがありました。
しかし、
ノーベル賞をもらってからは、
話が別です。
日本の大学や研究機関からいっぱい話が来ています。......

皆さん僕のことノーベル賞もらうくらいだから、
秀才だ、
秀才の中の秀才だ、
と思うかもしれませんが、
僕は幼稚園から、
小学校、......

日本は発想がない民族ではないが、つぶす風土がある

白川 英樹(しらかわ ひでき、1936年(昭和11年)8月20日 - )は、日本の化学者。東京工業大学工学博士、筑波大学名誉教授、日本学士院会員。「導電性高分子の発見と発展」により、ノーベル化学賞を受賞した。