苦しみが性格を高潔にするというのは嘘だ。幸福は場合によってそうだが、苦しみはたいていは人間を弱くし、執念深くする

子供が十人おるから羊かんを均等に切る、そんな杜会主義者や共産主義者みたいなバカなこと言わん。キミ、自由主義は別なんだよ。羊羮《ようかん》をちょんちょんと切って、いちばん小さい子に、いちばんでっかい羊羮をあげる。そこが違う。分配のやり方が違うんだ。大きい奴には 少しぐらい我慢しろ と言えるけどね、生まれて三、四歳のは納まらないよ。そうでしょう。…それが自由経済というものだ

何ひとつ失敗らしい経験をしないまま、順風満帆で進んできた人は、 何か起こったときにやたら弱い。

眠りは死よりも愉快である。少くとも容易には違いあるまい

「雪は天から送られた手紙」は、対象を換えれば「堆積物は湖と海から送られた手紙」となる

人間の欲望は際限もないもので、あれもこれもと欲張ったところで、どうにもならぬことは知れている。一を得るためには、一を捨てねばならぬ

ビジョンを持つというのは、先のことが見えやすくなることにつながる

（世間では私の言葉の）９９％の汗ばかり強調されている・・・・９９％の汗が実るのは、１％の閃(ひらめ)きを大切にしたときなの・・

気の変(かは)る人に仕(つか)へて　つくづくと　わが世がいやになりにけるかな

伝記は断じて小説化になってはならないが、つねに小説的であるべきだ

人間とは、我々が食物と称するものを供給すると、思想と称せられるものを生産する機械である。

内治を整え、民産を興す即ち建設の時期で、私はこの時まで内務の職に尽くしたい