ソルフェージュを練習することは、まわりにある音は貧しいものだと先験的に決めてしまうことです。ですから＜具体音の＞ソルフェージュはありえない。あらゆるソルフェージュは必然的に、定義からして＜抽象的＞ですよ

何も言うべきことがないときに、それを口で証明するのでなく慎んでいてくれる人というのは、ありがたいものです

いくら受け取っても十分でないもの、それは愛である。いくら与えても十分でないもの、それも愛である。

心を打ち込んで事に当たれば、右手を二本得たも同然である。

民衆の愚を発見するのは必ずしも誇るに足ることではない。が、我々自身も亦民衆であることを発見するのはともかくも誇るに足ることである

身をすててこそと承るが　そのすてるちからが　私にはないので　ようすてぬままに　大悲の中を　ほくほくあるいている

田舎はいいんだな。人間を変えない。東京じゃ、空気が人間を変えてしまう

昔話には残酷な場面がよく出てくる。その負の場面を通して、実は優しさや弱者を思いやることの尊さを伝えている

真夜中に急に遠くの病室からその子の母親の「もう少しでお父さんが来るからしっかりして」と言う声がしました。けれど、お父さんが来る前にその子は亡くなってしまいました。僕は、その後退院しましたが、今でもその出来事を覚えています。このように、自分が死ぬと、家族や周りの人が悲しみます

路上観察の場合はある種の説明で、見る人の手助けになるようにと思って書いています。でも、作品としての写真となると、見る人がその作品の中にどうやって入っていけば良いかわからない…入り口のない場合が多いんですね

別れを意識するからこそ、時を大切に刻めるのです

大きなことを毎日はできないし、一度に大きなことを済ませてしまおうというのも大変。毎日の小さな進歩は、ある程度時間がたって見返せば、大きな収穫になっている