芸は身を助くると云ふは、他方の侍の事なり。御当家の侍は、芸は身を亡ぼすなり。何にても一芸これある者は芸者なり、侍にあらず

妥協──いっときの雨をしのぐ傘としては役に立つが、屋根としてはお粗末なもの。

進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む

新聞を読まない人のほうが、読んでいる人より正しく物事を認識できる。何も知らない人は、嘘と偽りに心を奪われている人より真・・

与えたものは取り戻さず、劣った者の悪口を受け止め、小さな恩も忘れない。それが偉大な人のしるしである。

いつかはきっと　いつかはきっとと思いつづける　それがきみの冒した間違いだった

無刀とて、必ずしも人の刀をとらずしてかなはぬと云ふ儀にあらず。又刀を取りて見せて、是を名誉にせんにてもなし。わが刀なき時、人にきられじとの無刀也

人々は常に冷静で穏やかに振る舞う人物との関わりを好むものである。

分相応に大人しすぎると、誰からもこき使われる。木綿は敷物にするけれど、誰が枝を敷物にしようか。

心に貪りなき時は人に諂うことなし

ものごとの事実に対しものごとの真実は、いつでも一歩遅れている。

臆病者は決して道徳的にはなれない