世に生き飽きた者だけ、ついて来い

道というものには、学者・僧侶・茶人などの風流者・礼法家・能役者などの道があるが、これらは武士の道ではない。武士の道ではないけれども、これらの道を広く知れば、それぞれに納得するものがある。いずれも人間は、それぞれの道々によく研鑽を積むことが肝要である

奉公人に対しては、誰彼れの差別をつけず、役に立つ者に対してはことさらねんごろにしてやるがよい

俺は武士よりも武士らしい武士になる

汝らは、等しく我股肱腹心なり　使うところはその器に従う

世が安らかになるのであれば、わしはいくらでも金を使う

常日頃好むところでも、よくこれを選び慎むことが大切である。主人の好むところは、家来や百姓町人も、自然とその真似をするものであるから、とくに注意せねばならぬ

志の低い男は、目の付け所が低い

大事なのは義理の二字である。死ぬべきに当たってその死をかえりみず、生きる道においてその命を全うし、主人に先立つ、これこそ武士の本意である

兵法の道において、心の持ちようは平常の心と変わってはならない。平常のときも戦いのときも少しも変わらず、心を広く素直にして、緊張しすぎず、少しも弛まず、心に偏りがないように、心を真中におき、心を静かに揺るがせて、その揺るぎのなかにも一瞬たりとも揺るぎを失わないように、よくよく吟味すべきである

今の瞬間だけに生きよ！

みせかけの微笑を見せたり、心に仮面をかぶったりしない、真心のこもった、裸のままの親切には、人は決して抵抗できないものだ。もしこちらがあくまで親切を続ければ、たとえ良心のひとかけらもない人間でも、必ず受け入れてくれるだろう