人がこの世へ生まれて百万長者も、最後に及んで要する所は、方六尺の穴一つ、戒名を刻んだ石碑一つで、家も、倉も、金も、地所も、妻も、子も、すべてを残して、死出の旅路をただ一人辿る。曾(かつ)て我が者と思ったもの、一として我に伴うはない。我は客人であったのである

人は他人に迷惑を掛けない範囲で自由である

大切なのは不相口であって、相口の者ばかりまわりに集めたのでは、決してその者にとっていいことではない。不相口の者が言う異見に耳を傾けるべきだ

心に迷いなき時は人を咎めず

第一義

正成1人が生きている限り、あなた様の運は必ずや開けましょう

吾は先生の作用を学ばんと欲するもの、区々、経を質し、文を問はんとするにはあらず

われを毘沙門天と思え

敵と戦うとき、兵法の技や戦法によって表面上は勝ったように見えても、敵の戦意まで絶えさせなかったため、表面的には負けても、心の底までは負けていないことがある。そのような場合は、自分が急に気持ちを替えて、敵の闘争心を絶やし、敵が心底負けた気持ちになるところを見届けることが大事である

側に置いておそろしい奴は、遠くに飛ばす

兵法は人を斬るとばかり思うは、僻事（ひがごと）なり。人を斬るにはあらず、悪を殺すなり

世の中で主のために追腹を切る（後を追って切腹すること）ぐらいつまらぬことはない