「勝ちたい」とは考えます。けど「勝てるかどうか」とは考えたことないです

実は私自身、シドニーオリンピックを終えて、小出監督にプロになるぞと言われたとき、正直なところ、すごく嫌でした。プロになれば、テレビに出たり、他の仕事をしたりして練習時間が減ってしまうからです。私は弱い選手なので、たとえオリンピックで勝っても、数日休んだらみんなについていけなくなるんじゃないかって不安だったんです。もともと中学、高校、大学と選手としては弱くて、努力で成り立っていたから、努力が減る、力が落ちる、みんなに置いていかれるというのが心配でした

俗人は常に外見に拘泥し、結果でしか判断しない。

負けたのはすべて自分の責任

３歳から体操をはじめて21年ですけど、その集大成で臨めたらいいなと思います

死中に活を求める覚悟で事に当たる。それが理想を実現する決め手だ

実業団時代を振り返ると、チーム内に有森裕子選手がいて、鈴木博美選手がいて、ある意味、試合より練習のほうが緊張しました。今は選手層が薄くなり、練習量が減り、選手が練習でもまれる状況が減ってきたのが心配です

バンクーバー後に決めました。というのも自分のキャリアをロシアの大会で締めくくるのが正当だと思うからです。それが自分にとって全てです。あの地で出発し、その同じ地で最後の競技に参加する

監督からも「ぶっつけ本番でいいから、しっかり治せ」と言われていた。（けがした分）ほかの部分の練習はしっかりできた

僕は誰にもこの運命を望みません、とりわけ手術に関して、とりわけ最後のものはとても大変でした

自分はオーディションを通して夢を持つ大切さを感じたし、その中でたくさんの人達に出会うことができました。それってやっぱり、自分から夢に向かって動いた結果だと思うんですよ

そのときそのときで自分でよいと思って行ったことが後々ビックリするような結果につながった