大多数の世間の人々が、平凡な一生を終るのは志が小さく、意志が弱いからだ

もし悪い人間が、お互いに結合して力をつくるなら、潔白な人間も、同じことをすべきである

日本の神話の神々は、ほんとうに人間的であり（ドイツ語でいう「自然人（ナトゥアメンシェン）」であろう）、いつもいつも最敬礼に値するというわけではない。その一方で、この神々は、その卓越した道徳性によってほとんど至尊の域にまで達することがある。その高みを、われわれは謹んで随神（かんながら）とよぶ

私の観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。次に、時間を管理すべく自らの時間を奪おうとする非生産的な要素を退ける

良心に照らして少しもやましいところがなければ、何を悩むことがあろうか。何を恐れることがあろうか

バックボーンたる精神を捨てれば、それに代わるものとして登場するのは、目に見える物質主義となるのは必然である

日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。日本に欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である。この確信、この情熱からくる無限の歓喜と満足である

高貴な人間は自分自身に平俗な人間は他人に要求を課する

他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ

強き人はよく耐える。よく耐える人を強者という

どうか偶然なんてことをあてにしないでください。偶然のない人生というのもあるのですから

人間の本当の正しさは、ちょっとした日常の挨拶や振る舞いに表れ、何でもない行動に、案外人間内容やその背景を知ることができるものです。これに反して、大層偉そうな大げさなことを言う者は当てになりません。こんな人ほど、家の中や友達との付き合いになると、とんでもない愚劣なことを平気でやるものであります。ついうっかり言った言葉、ちょっとやった行為がその人の人間を決定します