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捨てることが、熱意を生み出す
利根川進
名言カテゴリ
#ノーベル生理学・医学賞
#生物学者
利根川進
利根川 進(とねがわ すすむ、1939年〈昭和14年〉9月5日 - )は、日本の生物学者。マサチューセッツ工科大学教授(生物学科、脳・認知科学科)、ハワード・ヒューズ医学研究所研究員、理化学研究所脳科学総合研究センターセンター長、理研-MIT神経回路遺伝学研究センター長。京都大学名誉博士。学位はPh.D.(カリフォルニア大学サンディエゴ校)。
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利根川進の名言
自分を本当に納得させることができれば、人を納得させることは簡単である
選択するということは優先度をつけることであり、エネルギーの分散を極力避けることである
20世紀の生物学の主要な進展は、遺伝や免疫、細胞増殖など、肉体に関する発見だったといえるでしょう。そこで発見された原理は、人間だけでなく全ての動物に当てはまります。しかし、人間の心についての研究は非常に遅れていました
何をやるかより、何をやらないかが大切だ
人生にとってもっとも大切なのは、重要なこと意外は切り捨てること。プライオリティ(優先順位)の決め方をあやまると、限りある時間と労力を無駄にすることになる
一人の科学者の一生の研究時間なんてごく限られている。研究テーマなんてごまんとある。ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでたら、本当に大切なことをやる暇がない内に一生が終ってしまう
親が充実した人生を送っていれば、子どもはそれを見て育つ
大切なことは問題を見つける能力、それを諦めずに解決する能力、それ自体を楽しめる能力、そして、柔軟性
サイエンスというのはカバーしている領域が広くて深いから、こまかいことをほじくり出したら研究対象なんていくらでもあるわけです。だけどその大半は、そういったらいい過ぎかもしれないけれど、どうでもいいことなんですね。だけど、大半の学者は、何が本質的に重要で何が重要でないかの見分けがつかないから、どうでもいいことを追いかけて一生を終っているわけです
よく科学者にはオリジナリティがなければいけないというでしょう。もちろんその通りです。ところがこのオリジナリティの意味を取り違えている人がいるのです。大切なのは、オリジナルでかつ重要度が高いことをやることです。人がやってないことなら何でもオリジナルで、だから研究する価値があると主張するのは間違いだと思いますね
やっぱり各論より根本的な原理を探求する研究をしたいと思わなければ本当のサイエンティストとはいえませんよ。ところが現実には、各論の中でもとりわけどうでもいいようなことをやってる人が多すぎるんです
日本の大学院というのは学生を教育しない。科学者として本格的に研究していくための基礎的訓練をきちんと系統的に受けていないわけです。だから科学研究の本当の基礎が欠けた研究者ができてしまう。日本の基礎科学が弱い原因はこのあたりにある。(アメリカでは)だいたい大学院生を一人前の研究者として認めていない。徹底的に訓練する
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こんなことで一度だけの命を賭けるのは馬鹿馬鹿しい
微生物は無駄な代謝物を生産しない
僕は基本的に飽きやすい性格で、すぐに新しいことをしたくなってしまう。今までは、好きなことをやっていたらいい、僕の人生や、という感じだった
実験はうまくいっても、結果が予想と違うということがほとんど。でもそういう時こそがチャンス
僕の大胆な思いつきにもかかわらず、研究室の人たちが本当に一生懸命実験をしてくれた。それぞれがたまたま1カ所でクロスした。それがなかったらiPS細胞はいまだに、少なくとも僕のところではできていないと思います
理系離れは深刻です。日本では研究者の地位があまりに低い。若い人たちに研究者が魅力的な仕事に見えていません。このままでは担い手がいなくなってしまうと懸念しています。米国は日本の逆です。研究者の社会的地位が高い。ハードワークなのは日米同じですが、ちゃんとした家に住んで、ホームパーティーを開いて、楽しく暮らしている人が多いのです。給料そのものも高く、ベンチャー企業とのつながりも強い。米国では研究者が憧れの職業なのです
9回失敗しないと、なかなか1回の成功が手に入らない
私たちが見つけた「エバーメクチン」を合成したと明らかにしたのは、私が知る限り世界に3人だけ。それを微生物はほんの数日で出来る。その微生物の能力を、いかに人間に使っていくかが今後の課題
(原爆投下から1カ月半後)みんな真っ黒焦げで、ひどい光景でした。戦争は良くない
(奥さんについて)私との結婚生活の3分の2は、病気との闘いでもあったわけですけど、そんなこと少しも表に出さない、おくびにも出さない、亡くなる寸前まで、そういう意志の強さを持ってました
僕の予想以上のスピードで(研究が)進んでいる
私自身が偉いものを考えたり難しいことをやったのではなく、全て微生物がやっている仕事を勉強させていただいたりしながら今日まできている。そういう意味で私がこのような賞をいただいていいのかなという気持ち