名言大学

#ノーベル生理学・医学賞

科学者の研究なんてね、
大部分、
間違ったことをやってるんです

私自身が偉いものを考えたり難しいことをやったのではなく、
全て微生物がやっている仕事を勉強させていただいたりしながら今日まできている。
そういう意味で私がこのような賞をいただいていいのかなという気持ち

一番の重傷は大学で膝の靱帯(じんたい)を切ったことですが、
それ以外にも鼻や足の指、
手首など骨折だけで10回以上しているんですね。
その度に整形外科のお世話になりました

人生にとってもっとも大切なのは、
重要なこと意外は切り捨てること。
プライオリティ(優先順位)の決め方をあやまると、
限りある時間と労力を無駄にすることになる

BRAINイニシアチブは脳科学を第一線で牽引してきた研究者たちが、
その立案の段階から積極的に関わってきました。
研究者たちは、
研究対象とすべき領域、
現時点で適応できる手法や技術、
プロジェクト全体の目標などについて、......

スポーツ外傷の患者さんを治療する専門医になりたい

日本では創造的な仕事をしているかよりも、
話がうまいとか、
有力な研究室の出身かどうかなどで評価される。
やる気のある若い人にきちんとチャンスが与えられる環境づくりが必要だ

全国各地で、
1年に2500株は採取する。
菌を培養して評価するが、
たいていの菌は活用できない。
その繰り返し。
大変な作業なんです

研究はマラソンに似ています。
フルは4、
5回走っていますが(過去にやった)柔道やラグビーとはちょっと違いました。
勝ち負けだけじゃない。
今私たちがやっている研究は海外の超一流大学との競争になっています。
研究で負けるというのは論文発表で先を越されることなんですが、......

ダーウィンは進化の中で生き残るのは、
いちばん強い者でも、
いちばん頭がよい者でもなく、
いちばん適応力がある者であると言いました

臨床の経験があるのとないのとでは、
(患者さんへの)向き合い方が全然違ったんじゃないかと思います

やるかやらないかの選択を迫られたとき、
やらなくて後悔するくらいなら、
やってから後悔しようといったメッセージには、
とても共感しました。
新しいチャレンジをすると、
とりあえずがんばろうと思えますが、......

いろいろやりたいことあると思うけど、
これやると失敗するのではないかとかこれやると失敗するではなくて、
失敗してもいいからやってみようという気持ちを絶えず起こさなきゃダメだ。
だから1回2回失敗したからってどうってことはないよと。
若い頃はとりあえず失敗を繰り返してやりたいことをやりなさいとそう言いたいです

私たちが新たに開発する技術がもたらす利益と、
それが誤用される可能性について、
政治家や議員はもちろん、
一般の人々とも対話を積極的に進める必要があります

(英語が)通じなければ何度も言えばいいことだし、
通じなくても構わない相手なら通じなくてもいいし、
そうでなければ通じないで困るのは相手じゃないか

の世界には、
2045年問題というのがあって、
あと30年もするとコンピューターは人間よりも高度な感情を持つようになると言われている

(英語の勉強法)一番いいのは、
薄いのでもいいから本を読むことじゃないかな

研究者が自分の研究が本当に新しいか、
誰かの真似になっていないかを常にチェックする必要があります。
大阪市立大学大学院に在学中、
助教授に言われた言葉が印象に残っています。
それは、
「阿倍野の犬実験になるな」です。......

生物が多様性を失い、
均一化が進むと、
ちょっと環境が変わったとき、
たちどころに弱さを露呈してしまいます

最先端の科学を研究していると、
今自分がやっていることは本当に良いことなのかどうか自信がなくなることもある

私は農家の長男で、
そこで教わった農作業の一つ一つが勉強になっていますね。
東京理科大時代は、
昼は大学に行き、
夜は高校で教えた

回復させるべき脳の領域にターゲットを絞った精神・神経疾患の治療法を可能にする二つの研究領域があります。
幹細胞移植と脳深部刺激です

何かを発見するということは、
努力の積み重ねでできるというものじゃないんです。
結局は、
運とセンス

大切なことは問題を見つける能力、
それを諦めずに解決する能力、
それ自体を楽しめる能力、
そして、
柔軟性

(生化学の分野から、
脳科学の分野へと研究分野を変えた理由について)結局、
常に自分が興味が持てることをやりたかったから、
変えただけのことだ。
それからノーベル賞までもらって上り詰めてしまい、
だんだん追求することが少なくなっていき、......

若い子供たちのために、
将来に向けた、
たとえば教員そのものの力をつけるような何かをやるとか、
先生の教える力をもっと重視してお金を使うとか。
研修会やるとか、
活発にやっていただいたらいいと思います。......

20世紀の生物学の主要な進展は、
遺伝や免疫、
細胞増殖など、
肉体に関する発見だったといえるでしょう。
そこで発見された原理は、
人間だけでなく全ての動物に当てはまります。......

何か困ったこととか、
迷ったときとか、
北里先生なら、
どうするんだろう、
何を言うんだろうかということが多いですね

理系離れは深刻です。
日本では研究者の地位があまりに低い。
若い人たちに研究者が魅力的な仕事に見えていません。
このままでは担い手がいなくなってしまうと懸念しています。
米国は日本の逆です。
研究者の社会的地位が高い。......

9回失敗しないと、
なかなか1回の成功が手に入らない

自分を本当に納得させることができれば、
人を納得させることは簡単である

ヒトの脳のはたらきを理解するには、
モデル動物で解明される脳の基本プロセスが、
ヒトの認識や行動へどう結びつくかを理解しなければなりません

アルツハイマー病の新薬開発に関する研究は受け入れられやすい。
しかし、
まず健康な脳がどのように働いているかを理解した上で、
アルツハイマー病のような神経疾患脳で起きている問題を理解しなければ、
新薬の開発にはつながりません

家族の支えがないと研究は続けてこられなかった。
家内は自分の仕事を中断し、
英語の分からない娘も一緒に、
留学先の米国までついてきてくれた

科学者は人のためにやらなければダメなんだ。
人のためにやるということが大事

日本が生きていく大きな道のひとつは、
科学技術立国だと考えています。
研究者や技術者はみな、
科学技術立国たる日本を背負っているのだと自負しています。
若くて柔軟な人が次々と研究に従事するようになれば、
もっと伸びていくでしょう

研究というのはアイデアひとつ、
努力で色々なものが生み出せる。
日本は天然資源が限られている現実があるが、
研究成果は無限に生み出せる。
それが国の非常に大きな力にもなるし、
病気で苦しんでおられる方の役にも立つ。......

一人でも多くの方が研究に参加してほしい。
そのような人が安心して研究できるような環境を、
私たちがさらにつくっていきたい。
それに微力ながら貢献したい

日米両国を行き来して感じるのは、
米国では科学者は多くの若者たちのあこがれの的だが、
日本ではそうなっていない。
どうしたら、
この日米の溝を埋めていけるのか考えている

(サンディエゴについて)図書館なんかも24時間開いていて、
自分の机もそこにあっていつでも勉強できる。
ご飯なんかもカフェテリアがあって、
ローストビーフでもチキンの丸焼きでもなんでもある。
当時はまだ日本の食生活は貧しかったから、
地上のパラダイスのようだった

よく言うことなんだけど、
非常に楽観的な人がサイエンスに向いていると思うのです。
色々難しいことがあっても簡単に滅入らない人、
諦めない人

理研BSIでは世界のトップの研究者を積極的にリクルートしてきました。
BSIはPIがよりリスクの高い研究にも取り組めるよう、
PI自身が獲得する外部競争的資金以外に資金を提供しています。
最近の厳しい研究資金状況においては、
大きな魅力となっているのではないかと思います

メンバーが本当に、
「心」で動いてくれないとダメですね。
決して給料が高いわけでもなし、
ミッションは難しく、
時間もかかる

SF作家ですら想像できないことを科学が実現することもよくあります

菌を分離したときは全く分からない。
何年か後に分かるんです。
取ってから5、
6年かかるので、
1人でできる仕事じゃないです

研究は、
最初から社会の役に立つようにしようと意識しすぎると、
浅いものになりがちです。
みんなが実用化間近の研究ばかりやりだすと、
将来のイノベーションの芽が摘まれてしまいます

今の日本のiPS研究は1勝10敗

大事なのは少しでも多くの知的財産を生み出すことで、
欧米に対する競争意識を保ち、
その競争意識を研究の促進へと繋げていくことです

科学者として成功するためには「VW(ビジョン&ワークハード)」が大事だと恩師から教わりました

僕の大胆な思いつきにもかかわらず、
研究室の人たちが本当に一生懸命実験をしてくれた。
それぞれがたまたま1カ所でクロスした。
それがなかったらiPS細胞はいまだに、
少なくとも僕のところではできていないと思います

意識、
創造力、
数学、
言語といった我われ人間だけがもつ能力を解明する必要があります

ゲノム編集は、
力にもなれば、
脅威にもなると思います

仕事だけしていると、
効率が悪くなると思います。
飽きて集中力が落ちますから。
ときどき仕事とはまったく関係ないことに没頭したほうが気分転換になるんですよ

研究で世の中に貢献すれば、
必ずまた研究費は入ってくる

成功した人は失敗を言わない。
成功した人は人より何倍も失敗していると思う

感謝したい人を挙げたら、
それだけで何冊も本が書ける

脳は、
Plasticity(可塑性)といって、
学習や経験を通じて脳のProportionが変化するという特徴がある。
モノリンガルとバイリンガル、
マルチリンガルではこのPlasticityのおかげで脳の形が変わってくる

私はいつも、
我々の必要性や問題の答えは自然の中にあると思ってきました

研究者は知財を意識しておく必要があります。
ただ、
知財に関する専門知識を研究者が持つのは不可能に近い。
知財の専門家を大学に抱えるべきです。
良い技術が出てきたときに、
実用化まで持っていくには、......

われわれ科学者は、
自分たちの成果がどういう結果につながる可能性があるのか、
もっと高い意識を持たなければなりません