これは言い訳になるんですが…震災直後は、対局することと元の生活に戻すことしか考えずに突っ走ってきたのが、一段落して現実を突きつけられたんです。被害が軽かったことに、罪悪感というか、申し訳ない気持ちにとらわれてしまって。活断層の走っている場所とそうでないところで被害が全く違う。人の命がわずかな偶然で左右される不条理…考えても答えは出ないんですけどもね

やはり実力なくして結果を求めることはできない

一番、一番が勝負

「こうあるべきだ」という思考からは、柔軟な発想は生まれないのだ。当たり前の中に隠された物を探り出そうという発想が、固定観念を打破するもとになるのである

プロの世界だと、流行の戦型というのは周期的に変化してきているというか、ひとつの戦法が流行する中で、工夫とか新しい指し方が編み出されて、だんだん体系化されてくる

逃げ道を断て、というのは盤上における戦いの教訓であるが、プロ棋士を志すなら、逆に自分で自分の逃げ道を断ち、この道しかないと覚悟を決めるべきである

まっさらな状態で先入観なしで見ることが一番重要でしょう

才能とは10年、20年と同じ姿勢で同じ情熱を傾けられる力のこと

人生は食事をして眠るだけのくり返しではない。「こういうことができた」「こういうことを考えた」という部分がある

一人前になるには50年はかかるんだ。功を焦るな。悲観するな。もっと根を深く張るんだ。根を深く張れ

なんにしても、力倆が評価されるのは、けいこではなくて本番である。本番で力が出ないというのではなんにもならぬ。その人は弱いのである

この幸三、名人に香車を引いて勝ったら大阪に行く