名言大学

『自分はダメだ』と思った瞬間に吹き飛ばされているのが、
この世界だ。
逆に周りが無理だと思っていても、
自分が『できる』と思っている間は可能性がある

私は、
最初の気持ちをずっと持ち続けられることと、
一つのことを努力し続けることを苦にしないことが、
もっとも大事な才能であると考えている

勝負の世界に偶然はありません。
一夜漬けは通用しない。
毎日毎日の積み重ねがすべてなんです

高校一年の頃、
C級2組の順位戦で、
最初7連勝し、
あと3局の内1勝すれば昇級できるというところで連敗したのです。
最終局もかなり厳しい状況になったのですが、
やっとの思いで、......

将棋をどのように見ているかで、
感じ方が違って来ますよね。
現在は、
定跡なども整備されて、
多くの道しるべなどができています。
多くの研究がなされていますが、......

普段(練習将棋で)は自分が一番弱いと思って指し、
大会では自分が一番強いと思って指す

勝負師の条件は、
負けた悔しさをバネに勝つことだ。
そして、
勝ちたいという気持ちを持ち続けることである。
敗者の美学という言葉があるが、
負けて満足するのは自己満足でしかない

いいときは焦らない。
悪いときはあきらめない

普通、
他のタイトルを先ず取り、
それから名人になるのですが、
私の場合は、
最初のタイトルが名人であったわけです。
中原先生の時代が長く続き、......

殊に厳しい勝負は誰しも経験するのですが、
早い時期に、
一番良い時期に経験することができたのではないでしょうか

(プロ棋士になって1、
2年後にプロの意味が分かってきた当時を振り返って)プロの自覚と勝負の厳しさを体験することによって、
本当の意味でプロ棋士になれたのかな、
と思っています

中学三年の時です。
序盤で大きなミスをして、
普通、
夜中までかかる将棋が、
持ち時間を残して4時ごろに終わってしまったのです。
勝ち負けは別として、......

(中学2年生でプロ棋士になった当時を振り返って)まだ、
プロとしての実感があったとは思えません。
ただ、
一生将棋を指していけるという喜びは心に残っています

海外に行く度に、
将棋人口の厚みが増していることを感じています。
昨年、
天童で行われた国際将棋トーナメントで、
ベラルーシの方が2位に入りました。
ヨーロッパやアメリカの方が強いという印象があったので、......

何度も何度も負けたとしても、
自分の道をひたすら歩き続ければ、
やがてそこに一本の道が拓けてくる

詰将棋も好きなものですから、
終盤の入り口あたりから詰む形をイメージして、
イメージを具体化するために局面を作っていく傾向はあります。
それが、
他の棋士より詰め形を考えることが早かったのかなという想いはあります

七年前、
河合隼雄先生と対談をする機会に恵まれました。
その席上、
棋士というのは、
三つの顔が必要だと感じる、
と話したことがあります。......

落とし穴がある。
経験はプラスにもなるが、
マイナスになることもあるのだ

将棋に向かう子供の頃の習慣が、
学業の中にも生かされて行ったのではないかと思います。
将棋を学ぶことによって、
様々な力が身についてくると思うのですが、
少なくとも、
このような力を一つでも身につけておけば、......

きっと、
子供の頃に外国を経験すると言うことは、
大きなことだと思います。
1990年の竜王戦でフランクフルトにいったのですが、
私にとって初めての外国でした。
非常に強く印象に残っていますね

やはり将棋の楽しさというのは、
人と人との交流にあるのです。
しかも、
将棋は言葉が通じなくとも交流ができるわけですね。
将棋連盟としても、
昨年の国際フェスティバルのようなものを開いて、......

(詰将棋について語った言葉)本業に差しさわりのない程度に、
関わって行きたいと思っています。
江戸時代に、
時の名人が献上百番を残しましたので、
私も、
そのようなものを残したいと思っています。......

(詰将棋の海外普及について)詰将棋というのは、
簡単なものは将棋の上達の上で大切なものですが、
詰将棋には芸術的なものがありまして、
しかも、
図面と解答だけがあれば、
解説はあまりいりませんから、......

自分のことはさておき、
将棋と教育という面ですと、
現在は、
東大はじめ、
一流の大学を卒業した棋士が増えてきています。
私たちの頃には考えられませんでした。......

一流の素質は「好き」と「努力をし続けられる」こと

現状は悲観的に、
将来は楽観的に

充実している時にこそ、
現状を打破するやる気を持つことが大切なのだ

勝負においては『勝たしてやりたい』『彼が勝ったほうが将棋界にもいいのだ』という目に見えない力が後押しすることがある

物事を推し進めていくうえで、
その土台となるのは創造力でも企画力でもない。
いくら創造力や企画力を働かせようとしても、
道具となる知識や材料となる情報がなければ何も始まらないのだ。
知識は、
頭の中に貯えられた記憶の体験が土台になるのである

自らの負けを潔く認めることが、
次の勝利へとつながっていくのである

本当に強い人とは、
対局中にも人への配慮を忘れないような、
心のゆとりをもっている人だと思う

対局に向かうときには、
研究の途中でも結論は付けておかないと自信を持って対局に臨めないという面もありますし、
芸術的な美しさを求めても、
勝負としてはうまく行かないこともあります。
何しろ将棋というのは、
単純ではありませんから

余りに多くの情報を手に入れすぎると、
逆に先入観に囚われて独自の発想が出なくなる。
大事なのは「見て忘れる」ことです

将棋はミスしたほうが負けるゲームである

「負けました」といって頭を下げるのが、
正しい投了の仕方。
つらい瞬間です。
でも「負けました」とはっきり言える人はプロでも強くなる。
これをいいかげんにしている人は上にいけません

実力のある人は、
姿勢からして端正である

才能という言葉が必要になるのは、
ある高さまでいってからで、
努力によって自分の力を最大限にまで高め、
その限界を乗り越えようとする時に、
初めて才能というものが必要になってくるのではないだろうか

ミスには、
それ以前に、
誘発する他の原因がある

迷ったときは原点に戻って再スタートすればいい。
それが、
いい人生につながる

強い人ほど個性がある。
四、
五段の人はそれほど個性もないから何々流といった名前もつけられていない。
段が上がっていくにつれて個性が強くなってくる。
ひとつには自信ということがあると思います。
下のうちはこんな手をさしちゃって笑われるかなと思いますけど、......

何事に対しても “できる という方向で考えないと、
物事は進まないのである。
“できる という方向から攻めると、
思わぬアイデアが生まれるものだ

棋士には,勝負師の部分と研究者の部分,そして芸術家の部分が必要だ

強くなる時に、
あまり苦労しないで効率よく強くなった人は、
弱くなるのも早いのではなかろうか

例えば,今日は羽生さんが相手だとして,駒を並べたばかりのまっさら状態では,居飛車な将棋を指したいし,振り飛車な将棋も指したい,色々な将棋を指したいとか思っているんです。
けれども,それが一手指すごとに1つずつ選択肢が無くなって,最終的に1つの局面に落ち着いていく。
その一手一手を決断していく,判断だったり,いろいろな可能性を考えていく過程は,やっぱり将棋の醍醐味なのかなって思います

勝っても、
それで自信過剰になり、
努力を怠れば勝ったことがマイナスになる。
負けたとしても、
その敗因を冷静に判断し、
次につなげるべく努力していけば負けたことがプラスになる

ただ時間を費やして考えているだけでは意味がないのだ。
何を何のためにどう方向づけて考えるのか。
思考とは結果を導き出さなければ、
ただの時間の無駄遣いでしかない

毎日の努力の積み重ねを、
それほど苦にせずにできることこそ、
才能といえる

将棋というのは、
最初に駒を並べた段階では、
その局面の可能性というのは、
それこそ無限に近いものがあるんですけど、
一手指すごとにその可能性が少しずつ収束されていくものなんですね

最初から強い人はいないわけで、
やはり最初は負けっぱなしですから。
「何を!」と思って続けていく人が強くなるのでしょう。
それは何にでも最初あるんでしょうね。
「負けず嫌い」というのがないと上がれない

昨今の棋士は,羽生さん、
森内さん、
佐藤さんにしても,社交的な方が多いのかなと思います。
とくにタイトル戦に出ておられるような方は,普段は明るい,初対面の人とも楽しく雑談できる感じですよね。
もちろん,対局中は厳しいところもありますが

谷川 浩司(たにがわ こうじ、1962年4月6日 - )は、将棋棋士。十七世名人の資格保持者。若松政和八段門下。棋士番号は131。兵庫県神戸市須磨区出身。

タイトル通算獲得数(27期)は歴代5位。

日本将棋連盟棋士会会長(初代、2009年4月 - 2011年3月)、日本将棋連盟専務理事(2011年5月 - 2012年12月)を務め、日本将棋連盟会長(2012年12月 - 2017年1月)を務めた。

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