現代の代表的な建築は、法隆寺や東照宮を摸し、幽玄や、風流や、粋をさぐったものからは生れてこないにきまっている。もっと時代的な俗悪なもの、実用的なものが、後日において、法隆寺と同じ位置に到達するものなのだ

（恋愛とは）所詮幻影であり、永遠の恋などは嘘の骨頂だとわかっていても、それをするな、といい得ない性質のものである。それをしなければ人生自体がなくなるようなものなのだから。つまりは、人間は死ぬ、どうせ死ぬものなら早く死んでしまえということが成り立たないのと同じだ

洋服が人間をつくる。裸の人間は社会にほとんど、あるいはまったく影響力をもたない

「真面目になる」ということは、しばしば「憂鬱になる」ということの外の、何のいい意味でもありはしない。

ここ（日本）に来ることはずっと望んでいたし、楽しみにしてたんだ

箱詰めの社会の底で潰された　蜜柑のごとき若者がいる

愛の第１原則は「捨てぬこと」です。人生が愉快で楽しいなら、人生には愛はいりません。人生が辛く、みにくいからこそ、人生を捨てずにこれを生きようとするのが人生への愛です。だから自殺は愛の欠如だと言えます

恋愛はただ性欲の詩的表現を受けたものである。少なくても詩的表現を受けない性欲は恋愛と呼ぶに値しない

愛を引っ込めない

自分の立ち位置が分かり、自分にどんなことが期待されているのかが分かると、人はだれでも奮起するものである

もっとも永く続く愛は、報われぬ愛である

倦怠は人生の重い病である。