人は獲物よりも狩猟を好む。

高慢は、我々の悲惨や誤謬の真只中においても、きわめて自然な仕方で我々をとらえている。我々は人の語り草になるならば、喜んで生命までも棄てる

判断の道徳とは、基準を持たない精神の道徳を軽蔑する。というのは、精神に科学が属しているように、判断には感情が属しているからである

人類は、いわば不断に学ぶ唯一の存在である

人間は天使でもなければ、獣でもない。しかし不幸なことは、人間は天使のように行動しようと欲しながら、獣のように行動する

人間は偽装と虚偽と偽善にほかならない、自分自身においても、また他人に対しても

人間は一本の葦にすぎない。自然のうちで最もひ弱い葦にすぎない。しかし、それは考える葦である

世論はいわば世界の女王であるが、力は世界の暴君である

我々は現在についてほとんど考えない。たまに考えることがあっても、それはただ未来を処理するために、そこから光をえようとするに過ぎない。現在は決して我々の目的ではない。過去と現在は我々の手段であり、未来のみが目的である

クレオパトラの鼻、それがもう少し低かったら、大地の全表面は変わっていたであろう

キリスト教の信仰は二つの真理、すなわち人間の自然性の堕落と、イエス・キリストの贖いとを両立させるところにある

カなき正義は無能であり、正義なき力は圧制である。力なき正義は反抗を受ける。なぜならは、つねに悪人は絶えないから正義なき力は弾劾される。それゆえ正義と力を結合せねばならない