名言大学

高慢は、
我々の悲惨や誤謬の真只中においても、
きわめて自然な仕方で我々をとらえている。
我々は人の語り草になるならば、
喜んで生命までも棄てる

ブレーズ・パスカル

いかなる身分でも、
気晴しができる限り幸福である。
・・それは自己自身を考えることから心をそらしてくれるところの幸福である

ブレーズ・パスカル

判断の道徳とは、
基準を持たない精神の道徳を軽蔑する。
というのは、
精神に科学が属しているように、
判断には感情が属しているからである

人類は、
いわば不断に学ぶ唯一の存在である

ブレーズ・パスカル

人間は天使でもなければ、
獣でもない。
しかし不幸なことは、
人間は天使のように行動しようと欲しながら、
獣のように行動する

人間は偽装と虚偽と偽善にほかならない、
自分自身においても、
また他人に対しても

人間は一本の葦にすぎない。
自然のうちで最もひ弱い葦にすぎない。
しかし、
それは考える葦である

世論はいわば世界の女王であるが、
力は世界の暴君である

ブレーズ・パスカル

我々は現在についてほとんど考えない。
たまに考えることがあっても、
それはただ未来を処理するために、
そこから光をえようとするに過ぎない。
現在は決して我々の目的ではない。
過去と現在は我々の手段であり、......

ブレーズ・パスカル

クレオパトラの鼻、
それがもう少し低かったら、
大地の全表面は変わっていたであろう

ブレーズ・パスカル

キリスト教の信仰は二つの真理、
すなわち人間の自然性の堕落と、
イエス・キリストの贖いとを両立させるところにある

カなき正義は無能であり、
正義なき力は圧制である。
力なき正義は反抗を受ける。
なぜならは、
つねに悪人は絶えないから正義なき力は弾劾される。
それゆえ正義と力を結合せねばならない

我々は常に現在にいたためしがない。
来るのがとても待ち通しくて、
その歩みを早めさせようとするかのように未来を待ちこがれているか、
あるいは、
あまり速やかに過ぎ去るので、
その歩みを引きとめておこうとするかのように、......

ブレーズ・パスカル

ひとつの事柄についてすべてを知るよりも、
すべての事柄についてなんらかのことを知るほうが、
ずっとよい

ブレーズ・パスカル

お前は主人から可愛がられ、
おだてられたからといって、
それだけ奴隷でなくなると思うのか?
奴隷よ、
お前は実におめでたい。
お前の主人はお前をおだてているが、......

ブレーズ・パスカル

心情は理性の知らないところの、
それ自身の道理を持っている

ブレーズ・パスカル

おなたは君公であられるから、
あなたの価値を私が高く評価することは必要ではございません。
必要なことは、
私があなたに敬礼することです

ブレーズ・パスカル

多くの宗教家が互いに相反しているのをみる。
だから、
ひとつを除いて、
他はみな虚偽である。
どの宗教も、
それ自身の権威に基づいて信じられることを欲し、......

ブレーズ・パスカル

いちばん小さい物を軽蔑し、
いちぼん大きい事物を信じない人間から何がえられようか

国王の権利は、
民衆の理性と愚昧のうえに基盤を持っている。
でも、
どちらかといえば、
後者においてである

ブレーズ・パスカル

哲学を嘲笑するものこそ、
真に哲学者である

ブレーズ・パスカル

我々は理性によってのみではなく、
心によって真実を知る

ブレーズ・パスカル

人間は一つの極端にあるからといって、
その偉大さを示しはしない。
むしろ同時に二つの極端に達し、
その中間をすべて満たすことによって、
それを示すものである

人間は、
神と悪魔との間に浮遊する

人間には二種類しかない。
一つは、
自己を罪人だと思っている義人であり、
他の一つは、
自己を義人だと思っている罪人である

人は多くの場合、
他人と異なるのみならず、
また、
いろいろなときにおける自分自身と異なることが多い

ブレーズ・パスカル

人の性質は、
いつまでも前のほうにのみ進めない。
ひき汐あり、
さし汐がある

ブレーズ・パスカル

人々は宗教を軽蔑している。
彼らは宗教を嫌悪し、
宗教が真実であるのを怖れている。
これを矯正するには、
まず宗教が理性に反するものでないことを示してやらねばならない

ブレーズ・パスカル

人々は互いにへつらうことばかりをやっている。
・・人間同士の結びつきは、
かかる相互の欺瞞のうえに築かれる

何ゆえに人は多数に従うか。
彼らがいっそう多くの道理を持っているからか。
否、
いっそう多くの力を持っているからである

ブレーズ・パスカル

時は苦しみや争いを癒す。
というのは、
人が変わるからである。
人はもはや同一人ではないのである

ブレーズ・パスカル

我々が本当に愛するのは、
人間そのものではなくて、
人間のもっている特性ということになるのである

政治においては、
世襲の権利によって統べる愚かな殿様ひとりのほうが、
権勢を欲しがってなぐり合いをする無数の生半可な利口者よりも危険性が少ない

ブレーズ・パスカル

恋愛に年齢はない。
それはいつでも生まれる

悲しみは知識である。
多く知る者は怖ろしき真実を深く嘆かざるをえない。
知識の木は生命の木ではないから

ブレーズ・パスカル

人からよく思われたいのなら、
自分のことをほめるな

ブレーズ・パスカル

思考が人間の偉大さをなす

隠れた高潔な行いは、
最も尊敬されるべき行為である

ブレーズ・パスカル

力なき正義は無力であり、
正義なき力は圧制である

ブレーズ・パスカル

無知を恐れてはいけない。
偽りの知識を恐れよ

ブレーズ・パスカル

親切な言葉に費用はかからない。
しかし、
多くのことを成し遂げる

ブレーズ・パスカル

時は悲しみと口論の傷を癒す。
人はみな変わる。
過去の自分はもはや現在の自分ではない。
悩む者も悩ます者も、
時がたてば別人になる

ブレーズ・パスカル

人は恋愛を語ることによって恋愛するようになる

己はこの世のすべてである

ブレーズ・パスカル

進歩によって完成することは、
すべて進歩によって滅びる

ブレーズ・パスカル

美貌のためにある女を愛する人は、
その女をいつまでも愛するであろうか?
否である

ブレーズ・パスカル

些細なことが私たちの慰めになるのは、
些細なことが私たちの苦しみになるからである

ブレーズ・パスカル

もし、
友人が陰でしゃべっていることをお互いに知ったら、
友情はほとんど保たれない

ブレーズ・パスカル

危険な行き過ぎが二つある。
理性をただちに否定することと、
理性の他は何も認めないことだ

ブレーズ・パスカル

無神論は精神の強さを示す。
しかし、
一定程度までである