名言大学

美は、
感覚的なものと精神的なものとの完全な一致である。

謙遜は青年を飾る。

グリルパルツァー

有為(ゆうい)の人は、
全ての義務のうちに必然を見る。
そして彼を縛る第一の義務は、
真実である。

グリルパルツァー

生きることが、
人生の最高目的であることはもちろんである。

愛する者のために悩むのは甘美なこと。

愛がさめ始めた時ほど猜疑(さいぎ)にかられることはない。
その時、
人はもはや愛する者を信用しなくなるが、
それは自分自身が・・

思いつきは思想ではない。
思想はその分(ぶん)を知っているが、
思いつきは奔放にその垣(かき)を踏み越え、
そしていっこうに・・

グリルパルツァー

希望と追憶は、
本物のばらの木に咲く花のようだ。
ただしその茎にとげはない!

生きることが、
もちろん人生の最高目標である。

この世の幸福とは何だろう?
――それは一つの影にすぎない。
この世の名声とは何だろう?
――それは一つの夢にすぎない。

目で説き伏せられなければ、
口で説き伏せられるわけがない。

グリルパルツァー

自分の限界を知る者こそ自由な者である。
自分を自由だと妄想する者は、
その妄想の奴隷である。

ああ、
習慣とはやっかいなもの。
いまわしいと思うものにすら身を縛られる。

グリルパルツァー

子供たちに囲まれて人生の最後の時を迎える人を、
私は幸福だと思う。

お前は子供のようなその手を、
運命の車の輻(や)の中に差し入れようというのか?
 運命の雷のごとき車の動きを止めることは、
・・

謙虚は一つの装飾である。
ところが人はこの装飾をしないで外を出歩く。

グリルパルツァー

涙は苦痛の聖なる権利だ。

グリルパルツァー

手の上なら尊敬のキス。
額の上なら友情のキス。
頬の上なら厚情のキス。
唇の上なら愛情のキス。
閉じた目の上なら憧憬のキス。
掌・・

全ての誤りには三つの段階がある。
第一は、
誤りが生まれる段階。
第二は、
それを誤りと認めようとしない段階。
第三は、......

グリルパルツァー

負けいくさも次に勝てば埋め合わせがつく。
失敗作も改良できる。
しかしいったん否定されると、
もはや取り返しのきかないものが・・

現世における幸福はただ一つ。
内心の静かな平和と罪に汚れのない胸! 偉大であることは危険であり、
栄誉は空しい業だ。
栄誉が・・

私は賢明に思慮をめぐらし、
愚かに行動し、
一生の日々を送った。

その息吹に触れるすべてのものを気高くする、
これこそ愛の魔力。
それはまるで、
金色の光で黒い雨雲さえ金(きん)に変える太陽・・

フランツ・グリルパルツァー(Franz Grillparzer, 1791年1月15日 - 1872年1月21日)は、オーストリアの劇詩人。