静けさを、暗い寂寞(せきばく)とのみ見てはならない。むしろ自分のたましいを喚(よ)び覚ます、平和な心の灯とも観られよう。

仕事を愛する気になれず、嫌でたまらないなら、仕事なんかやめて、寺の門前へ座って、仕事が好きな者の施しでも受けるがよい。

確かなことは次を除いて何もない。生まれたものは死ぬこと、生きている者は災難から逃れられないことである。

非暴力とは、悪を行う人間の意志におとなしく服従することではなく、暴力者の意志に対して全霊を投げ打つことである。

現在の行動にばかりかまけていては、生きるという意味が逃げてしまう。

結婚したまえ、君は後悔するだろう。結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう。

世界に何十億と女がいるのに、一人の女に振られただけで、そんなに落ち込んでどうする。もっと素晴らしく、お前を愛してくれる・・

文学のほか一切を捨てて生きて来た。無常（死）を感じたら、文学をやる以外に、生きる道はなかったのである。

死して後已む

トボトボ歩きが競争に勝つ

人は他の何ものを知るよりも先に、自己自身を知ることを学ばなければならない。

「世間」とはいったい何か？（中略）それはまた自己保存のほかなんらの理想をもたず、非情とも云(い)うべき形式的な掟(おき・・