治まれる時乱を忘れざる、是兵法也

汝らは、等しく我股肱腹心なり　使うところはその器に従う

人は負けることを知りて、人より勝れり

その職にふさわしくない者はすぐに処分したりするが、よく考えてみると、その役を十分に務めてくれるだろうと見たのはその主だ。目利き違いなのだから、主の罪は臣下よりもなお重い

幼稚な心を取り去らなければならない。自己の修業を怠り、父母への依頼心を持つなどは幼稚な心である

心ここにあらざれば、見れども見えず、聞けども聞こえず

無刀とて、必ずしも人の刀をとらずしてかなはぬと云ふ儀にあらず。又刀を取りて見せて、是を名誉にせんにてもなし。わが刀なき時、人にきられじとの無刀也

親子だというても、親は親、子は子だ。その子の為に節を屈して子に奉公しなければならぬということはない

後世必ず吾が心を知り、吾が志を憐み、吾が道を信ずる者あらんか

少し眼見え候者は、我が長（た）けを知り、非を知りたると思ふゆゑ、猶（なほ）々自慢になるものなり。実に我が長け、我が非を知る事成り難きものの由。海音（かいおん）和尚御咄（おんはなし）なり

人間は不遇になった時、はじめて友情のなんたるかを知るものだ

後進の賢者に譲り、発展を待つ時期だ