真らしき嘘はつくとも、嘘らしき真を語るべからず！

為せば成る　為さねば成らぬ成る業（わざ）を　成らぬと捨つる人のはかなき

晴信（信玄）が定めや法度以下において、違反しているようなことがあったなれば、身分の高い低いを問わず、目安（投書）をもって申すべし。時と場合によって自らその覚悟をする

恩を負ひ義を守らん皇州士　一志を手に伝へ洛陽に入る　昼夜の兵談何事かなさん　攘夷誰と斗(はか)らん布衣郎

一度志を立てた以上は、何よりもまず目的を定め、少しの時間も無駄にせず、確実な道を歩んで、その目的を達成するように努力するのがよい

非は理に勝たず　理は法に勝たず　法は権に勝たず　権は天に勝たず

大気ある者は慈悲深く、態度温和にして、人に対しても柔らかに身をも言葉をも引っ下げて応接す

今はこれで戦は終わり也。あとは快く戦うべし。狙うは徳川家康の首ただひとつのみ

勝つことばかり知りて負くるを知らざれば、害その身に至る

人はただ、さし出づるこそ、よかりけれ　戦のときも先駆けをして

自分が敵になり替わって考えよ。世の中を見ると、盗みなどをして家の中に立てこもったような者でも、敵は強いもののように思いこむものである。しかし、敵の身になって考えてみれば、世の中の人をみな相手として、逃げ込んでどうしようもない気持ちである。立てこもつたものはキジであり、討ち果たしにくる人はタカである。よくよく工夫すべきである

迅速こそ、勝利である