平氏にあらずんば、人にあらず

女子にも辛苦艱難をを遂げ、名を残し候ものも、昔より数々これあり

生きようという念が一分でもあっては、どうにもなりませんな。不思議なもので、死ぬ気になると、周りの景色、つまり敵の群れのことですが、その虚が見えてきます。その虚へ突っ込むのです。なんのかんの言っても、その一言ですな

親に孝行仕るべき事

志の低い男は、目の付け所が低い

たとへ他人天下の政務をとりたりとも、四海安穏にして万人その仁恵を蒙らば、もとより家康が本意にていささかもうらみに思うことなし

善悪に他をねたむ心なし

大事を成し遂げようとするには本筋以外のことはすべて荒立てず、なるべく穏便にすますようにせよ

仕事は命がけや。死んでも仕事は残る・・ そういう仕事をせなあかん

衣類は木綿・紬（つむぎ）などを用いよ。衣類に金銀を費やすのは、けしからんことだ。平素から身分相応に武具を嗜み、人を扶持し、軍用のときには、金銀を惜しみなく使うと良いだろう

出るとき進むときは人の助けが要るが、おるとき退くときは己の力のみである。自ら決せよ

及ばざるは過ぎたるより勝れり