いざとなれば損得を度外視できるその性根、世のなかに、それを持つ人間ほど怖い相手はない

俺は猫も斬れない

事務上の決断は、部下の話が煮詰まってからすること

人間50年。下天の内を比ぶれば、夢幻の如くなり。一度生を得て、滅せぬもののあるべきか

天下に最も多きは人なり。最も少なきも人なり

後の世も　また後の世も廻り会へ　染む紫の雲の上まで

捨ててならぬものは義理

大事を成し遂げようとするには本筋以外のことはすべて荒立てず、なるべく穏便にすますようにせよ！

結婚は人生の重大事なれば、配偶の選択は最も慎重ならざるべからず

勝つことばかり知って負けることを知らなければ、弊害が自分に及ぶ

人間の一生などは、ほんとうに短いものだ。だから好きなことをして暮らすのがよい。つかの間ともいえるこの世において、いやなことばかりして苦労するなんて愚かなことだ。だが、このことは、悪く解釈すると害になるので、若い人たちにはついに教えることのなかった「人生の秘伝」といったものだ

敵を弱く見なし、自分が強いと思って押しつぶすという気持ちが大切である。合戦の場合にも、敵の少人数を見下し、または大勢であっても、敵がうろたえて弱みをみせたならば、潰すといって、最初から嵩（かさ）にかかって押し潰すということである。潰しかたが弱いと盛り返されることがある。手のうちに握って潰すという気持ちを、よくよく分別すべきである