構えあって構えなし

争うべきは弓にあり、米・塩にあらず

一対一の戦いにおいても敵の流派を見分け、相手の強弱や性格を見分け、敵の気持ちと違うことをしかけ、敵の戦意や調子の高低を知り、その間の拍子をよく知って、先手をかけることが肝要である。それぞれの景気（状況）というものは、自分の智力が強ければ必ず見えるものである

勝茂公兼々御意なされ候には、奉公人は四通りあるものなり。急だらり、だらり急、急々、だらりだらりなり

紀尾井坂いったらワシを思い出してくれ

今日のままにして瓦解せんよりは、むしろ大英断に出て、瓦解いたしたらんにしかず

凛とした気持ちでいれば、七呼吸の間に判断がついてしまうものである

誰でも初めて取りかかるときは、太刀は重くて振り回しにくく、弓も引きにくく、長刀も振りにくいものである。いずれもその道具に慣れてくれば、弓も力強くなり、太刀も振り慣れればその力がついて、振りやすくなるものである

私はケチだから麦飯を食べているわけではない。いま天下は乱れに乱れ、領民も安らかな日は一日もない。そんななか私一人が暖衣飽食などできるものか。私が麦飯を食っているのも、少しでも節約して軍資金に回すためなのだ

大きな仕事を手軽にやってのけるのが、大事を成す秘訣

合戦の勝負　必ずしも大勢小勢に依らず　ただ士卒の志を一つにするとせざるとなり

漢中は鶏肋のようなものだ