名言
書生だの浪人だのという連中は、
昔から絶えず俺のところへやってくるが、
ときにはうるさいと思うこともあるけれど、
しかし、
よく考えてみると、
彼らが無用意に話す言葉の内には、
社会の景況や時勢の変遷が自然にわかって、
なかなか味わうべきことがあるよ。
匹夫匹婦の言も、
虚心平気でこれを聞けば、
みな天籟(てんらい=絶妙の詩文)だ
勝海舟