名言
遠い先にゴールを定め、
そこに最短距離で辿りつきたいと思っても、
たいていの場合うまくいきません。
道の途中にはたくさんの選択肢が用意されていて、
どちらを選ぶかによって、
進む方向がどんどん変わっていくからです。
昨日の自分だったらイエスを選んでいただろうに今日は何となく「ノー」
と言ってしまった。
たったそれだけのことで、
辿り着くゴールはまったく違ったものになります。
だから、
もともと銀行員になりたかったはずが、
気がついたら八百屋の店先で大根を売っていた、
というようなことが人生ではしばしば起こるのです。
また、
よかれと思ってやったことがとんでもない不幸を招いたり、
最悪の選択が思いもよらぬ幸運に結びついたりすることが、
頻繁に起こるのも、
人生がゴールの見えないイエス・ノーゲームだからです。
そう思っていれば最初の想定と違う方向にいっても、
とまどうことなくそのときどきで、
最良の意思決定ができるようになります
出口治明
出口治明
出口 治明(でぐち はるあき、1948年〈昭和23年〉4月18日 - )は、日本の実業家である。ライフネット生命保険株式会社創業者。現在は立命館アジア太平洋大学学長。三重県生まれ。