できることなら競争を避け、和気あいあいでいきたい気持ちは誰にでもある。しかし、自由経済の会社である以上、競争があり、競争するなら勝たねばならない。会社へ出てきた以上は、毎日が競争なのである。これをよく頭の中に叩き込むことが大切であろう

登れば登るほど、旅は苦しさを加え、頂上は雲のかなたに隠れてしまう。しかし、登山には、苦労に値する、喜びや満足がある。同様に、人生に価値を与えるものは、その終局的結果ではなくして、闘争の過程なのであろう

何か必死に探す事　格好悪いことじゃないんだ。　暁の方へ

すぐれし陶芸家は　もとより尊いが　一つ百円余りの茶碗を　お作りくださる陶工さまも　この世にはだいじである

日本は民主主義になって「自由」とやらを得たが、その「自由」という言葉の空しさを知ったばかりでなく、人びとの心は「詩情」を失って乾ききってしまった。人間という生きものがもつ矛盾は、尽きる事を知らない。得たものがあれば、必ず失うものがある

ユーモアの源泉は歓びにあるのではなく、悲しみにある。天国にはユーモアはない

向き不向きではなく、これだと思う仕事を一生継続することが何より大事だ

道徳の与える恩恵は、時間と労力の節約である。道徳の与える損害は、完全なる良心の麻痺である

どんなにひどい失敗をしたところで、明日が来なくなるわけではない。

忍耐――美徳に見せかけた小さな絶望。

敵が強大になればなるほど、勝利の栄誉も大きくなる

世界の七不思議ばかりじゃない。シンセサイザーだって、小説だって。今日のお天気も、おいしい料理の味つけも、編みこみのセーターも、いい音楽も、人間のカラダも、美しいティーカップも。みんなみんな、心ときめかせるものは不思議でいっぱいだ