大事の義は、人に談合せず、一心に究めたるがよし

奉公人に対しては、誰彼れの差別をつけず、役に立つ者に対してはことさらねんごろにしてやるがよい

たとえ天下をとったとしても、妾は持たぬ

武士たるものは、武道を心掛くるべきこと、珍からしからずといへども、皆な人油断と見えたり。其の仔細は、武道の大意は、何と御心得候か、と問ひかけられたるとき、言下に答へ得る人稀なり。そは平素、胸におちつきなき故なり。さては、武道不心がけのこと、知られ申し候。油断千万のことなり

奉公の道に油断してはならない。朝は辰刻（７時〜９時）に起きて兵法を使い、飯を食い、弓を射、鉄砲を撃ち、馬に乗るがよい。武士の嗜みのよい者には、とくに昇進させるだろう

されども将軍の政道その理にかなわず、億兆の民艱難することあらんにはたれにても其の任に代わらるべし

信長公は勇将なり　良将にあらず

戦場に出でては、我が思うようにして、人の言うことを聞き入れぬが良し

鹿も四足、馬も四足！

死んでも五代の築いた大阪は残る

組織に貢献してくれるのは「優秀な者」よりも「能力は並の上だが、忠実な者」の方だ

親子だというても、親は親、子は子だ。その子の為に節を屈して子に奉公しなければならぬということはない