名言大学

構えあって構えなし

人のまねをせずに、
その身に応じ、
武器は自分の使いやすいものでなければならぬ

道においては死をいとわず思う

神仏を敬い、
神仏に頼らず

武士が他と異なるのは、
兵法の心得があるという一点においてだけだ

武士といえば、
常に死ができている者と自惚れているようだが、
そんなものは出家、
女、
百姓とて同様だ

千日の稽古をもって鍛となし、
万日の稽古をもって錬となす

世間に媚びずに世間から仰がれるようになれば、
自然と自分の値うちは世の人がきめてくれる

われ事において後悔せず

身を捨てても名利は捨てず

末々代物なる古き道具を所持せず

多数の人間と戦う時は、
こちらが待っていてはいけない。
敵が四方から攻めかかってきても、
むしろ、
こちらから、
一方へ追い回す心で向かっていくべきである。......

恋慕の思いに、
寄る心なし

空を道とし、
道を空とみる

観の目強く、
見の目弱く、
遠き所をちかく見、
近き所を遠く見る事、
兵法の専也

打ち込む態勢をつくるのが先で、
剣はそれに従うものだ

心、
常に、
道を離れず

役に立たないことをしないこと

役に立たぬ事を、
せざる事

わずかな事にも注意をすること

体の大きい者も小さい者も、
心をまっすぐにして、
自分自身の条件にとらわれないようにすることが大切である

目に見えないところを洞察すること

初めの少しのゆがみが、
あとには大きくゆがむものである

あらゆることについて鑑識力を身につけること

平常の身体のこなし方を戦いのときの身のこなし方とし、
戦いのときの身のこなし方を平常と同じ身のこなし方とすること

ものごとの利害・得失をわきまえること

一生の間、
欲心を思わず

さまざまな職能の道を知ること

勝負とは、
敵を先手、
先手と打ち負かしていくことであり、
構えるということは、
敵の先手を待つ心に他ならない。
「構える」などという後手は邪道なのである

もろもろの芸(武芸・芸能)を学ぶこと

武士は己を知る者のために死す

兵法の鍛錬に励むこと

邪(よこしま)でないことを願うこと

誰でも初めて取りかかるときは、
太刀は重くて振り回しにくく、
弓も引きにくく、
長刀も振りにくいものである。
いずれもその道具に慣れてくれば、
弓も力強くなり、......

物事において余るのは足らないことと同じである。
よく吟味すべきである

じっくりと構え、
兵法を修行することは武士の役目と心得て、
今日は昨日の自分に勝ち、
明日は自分より下の者に勝ち、
後には上手に勝つというように考え、
修行して、......

合戦においても、
敵の人数の多少を知って、
その戦場の状況に応じ、
こちらの軍勢の兵力をわきまえ、
その長所を生かして、
軍勢を編成して戦いを始めること、......

世々の道を背くことなし

太刀を執るということは、
何としても敵を切るということなのである。
受けようと思い、
張ろう、
当たろう、
粘ろう、......

何れの道にも、
別れを悲しまず

兵法の道において、
心の持ちようは平常の心と変わってはならない。
平常のときも戦いのときも少しも変わらず、
心を広く素直にして、
緊張しすぎず、
少しも弛まず、......

一理に達すれば万法に通ず

武将も兵卒も武器を好き嫌いするのはよくない。
使うときに工夫が大切である

身を浅く思ひ、
世を深く思ふ

脅えるということは何ごとにもあるものである。
思いもよらないものに脅えるものである。
合戦の場合も、
敵を脅やかすことは当然のことである。
あるいは鳴り物の音でも脅やかし、
あるいは小勢を大軍にみせて脅やかし、......

敵を弱く見なし、
自分が強いと思って押しつぶすという気持ちが大切である。
合戦の場合にも、
敵の少人数を見下し、
または大勢であっても、
敵がうろたえて弱みをみせたならば、......

敵が山と思えば海としかけ、
海と思えば山としかけるのが兵法の道である

敵に技をしかけるのに、
一度で用をなさないときは、
もう一度急(せ)きかけても効果がなければ、
まったく違ったことを不意にしかけ、
それでも上手くいかないときには、
またもっと違ったことをしかけるべきである

敵と自分が戦ううちに、
同じことを度々するのは悪いということである。
同じことを二度するのはやむを得ないとしても、
三度とするものではない

この底を抜く(戦意を喪失させる)ということは、
太刀によっても抜き、
また体でも抜き、
また心によっても抜くことがある。
心底から崩れた敵には、
警戒心を残すに及ばない。......

宮本 武蔵(みやもと むさし)は、江戸時代初期の剣術家、大名家に仕えた兵法家、芸術家。二刀を用いる二天一流兵法の開祖。京都の兵法家・吉岡一門との戦いや巌流島での佐々木小次郎との決闘が有名である。